Creative Labsは、COMDEX開催中の17日(現地時間)にプレスのみを集めて、同社のサウンドカード「Sound
Blaster」シリーズの新製品「Sound Blaster Live!」を公開した。このカードにはオーディオプロセッサの「EMU10K1」が搭載されている。EMU10K1は、1000MIPSのデータ処理能力をもつオリジナルの最新32bit
DSPである。この強力なチップを使うことで、CMSS(Creative Multi-Speaker
System)と呼ばれる最大8個のスピーカを使ったサラウンド環境を実現することが可能になる。ユーザーを囲む7つのスピーカとウーファ、合わせて8個のスピーカを使ったシステムは、実際に再生された音を聞いてみると、驚くほどリアルな再現力をもっていることが分かる。
同じく複数のスピーカを使ったサラウンドシステムに「AC-3」があるが、これに比べてスピーカの数が2つ多いことのほかに、CMSSは動的にエフェクトを制御ができることが大きな違いである。MicrosoftのDirect
Soundに対応し、よりインタラクティブなゲームが楽しめるようになりそうである。なお、Sound
Blaster Live!のインターフェイスはPCIで、発売時期は来年の春と見られている。(ASCII
DOS/V ISSUE 水谷裕一)