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【Linux Conference 2000 Fall】(その1)

Wnn7登場

2000年11月29日 00時00分更新

文● 宮原徹

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中野秀治氏写真来賓としてWnn開発開始当時の秘話を披露した中野秀治氏。Wnnは「わたしのなまえはなかのです(watasino namaeha nakanodesu」を一発で変換できるようにと命名された。

オムロンソフトウェア(株)は、京都国際会館にて行なわれているLinux Conference 2000 Fallにおいて、日本語かな漢字変換システム「Wnn」の最新版「Wnn7(ウンヌセブン)」の概要を発表した。

今回発表されたWnn7では、「Personal Version(仮)」と「Server Version(仮)」の2つの製品を用意し、より一層の使いやすさを追求していくことになる。価格は未定。

Personal Versionの特長は、入力予測、入力補正、連想変換などの入力効率の向上を狙った一連の機能の強化である。また、現在Wnnのフロントエンドとして利用されているxwnmoをGTK+化し、X上のアプリケーションとの連携を強化していく。将来的にはオープンソースとして公開していく意向。

Server Versionでは、複数変換サーバ間の学習情報の同期やIPv6への対応など、より大規模な環境に対応するための機能を実装する。

今後の予定としては、2001年2月~3月にPersonal Version ベータ版をリリースしたあと、2001年5月の製品リリースを目指す。

よしだともこ氏写真Wnnに関する書籍の執筆など、Wnnの普及に尽力されたよしだともこ氏。

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