米AOL子会社の米Netscape Communcationsは10月4日、Netscape Communicator後継の最終ベータ版「Netscape 6 Preview Release 3」をリリースした。Windows 95/98/NT、PowerMac、Linuxに対応した英語版をダウンロードすることができる。
Netscape 6は、オープンソースのWebブラウザ「Mozilla」をベースにNetscapeが改良を加えたもの。すっきりした現代的な外観を備え、Webページへのクイックアクセスを提供するサイドバーを導入、Web標準に高く準拠したWebブラウザだ。内部的には高速なレンダリングエンジン「Gecko」など、Netscape Communicator 4.xを全面的に書き直したといっていい改良が加えられている。
Netscape 6 PR3の変更点は、ロケーションバー左側への印刷ボタンの追加や、Netscape 6パーソナルアドレス帳とNetscape Webアドレス帳の同期機能、新しいサイドバーの採用など。デフォルトのテーマは「Modern」だが、Netscape 4.xに似た「Classic」も標準で用意されている。
Netscape 6 PR3のインストールは、NetscapeのWebページにあるコンパクトなインストーラをまず実行して、それが本体をダウンロードする方法をとる。しかし日刊アスキー Linuxで試用したところ、ダウンロード途中で止まってしまったため、ftp.netscape.comにあるフルアーカイブによりインストールを行なった。また、一般ユーザーに書き込み権限を与えられていないディレクトリにインストールすると、PR3が異常終了してしまう現象も見られた。もっともトラブルの少ない方法は、フルアーカイブをダウンロードし、ユーザーのホームディレクトリ以下にインストールすることだった。
これらの点を除けばNetscape 4.xから乗り換えても問題ないと思わせるほ完成度は高かったといっていい。