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Corel、Microsoftとの戦略的提携により1億3500万ドルの資金を確保

2000年10月03日 00時00分更新

文● 植山 類

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 カナダのCorelは10月2日、Microsoftとの戦略的提携を発表した。ダブリンのエンジニアリング事業部の本社への統合など、4000万ドルのコスト削減を目的としたリストラ計画を発表したCorelだが、この提携によりMicrosoftから1億3500万ドルの出資を受けることになる。両社はMicrosoftの.NET戦略において関係を深めていくという。

 提携により、Microsoftは議決権のないCorelの株式24万株を取得し、.NETプラットフォームにおける開発やテスト、マーケティングなどで協力する。共同マーケティングでは、トレードショーや双方のWebサイトのあり方などの面で協力が行なわれるという。また、両社の間にあった一部の「法的問題」について和解する。

 両社の発表の主題になっているのは、Microsoftが社運をかけて移行するという.NET戦略。Corelは、Debian GNU/Linuxをベースにした「Corel LINUX」をはじめLinuxに移植したアプリケーションを販売しているが、プレスリリースでは単なる製品紹介にとどまっており、この先のLinux戦略は不明だ。

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