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VeriSignのWebサイトデジタル証明書がPenguin Computingのサーバに統合へ

2000年09月21日 08時35分更新

文● 植山 類

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 Penguin Computingは9月19日、VeriSignのWebサイトデジタル証明を自社のサーバに統合、Nuronの暗号化ハードウェア「Adaptive Computing Boards」(AcB)を搭載して出荷すると発表した。セキュアなe-コマースWebサイトを提供するのが目的である。

 Penguin Computingは、Linuxを採用したサーバの販売とサポートを手がけている。製品ラインナップは、デスクトップワークステーションから8-way Pengium III Xeonを搭載するハイエンドサーバまでが在存する。一方、VeriSignは、デジタル証明サービスを行なっている。

 今回の合意により、NuronのAcBを搭載したPenguin Computingのハードウェアすべてに、VeriSignのWebサイトデジタル証明発行モジュールが統合される。これにより、ユーザーはアクセスしているWebサイトが確かに意図したサイトであることを確認可能になる。

 NuronのAcBは、暗号化などの重い処理を行なうためのコプロセッサ。DIMMスロットにインストールするハードウェアで、論理回路をソフトウェアで自由に再構成できる「FPGA」プロセッサを採用している。SSLで必要になる暗号化処理は、単純な演算を膨大な回数行なう必要があるが、こういった演算は汎用プロセッサであるCPUで行なうよりも、FPGAにより専用のハードウェアを構成して行なうほうが向いている。AcBのSSL暗号化処理により、毎秒1400トランザクションを処理できるという。

 Penguin Computingはこの合意により、カスタマに対して高速かつセキュアで信頼できるなインターネットアプリケーションを提供できるとしている。

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