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Microsoft .NET 最新動向 (その2)

2000年09月06日 22時44分更新

文● 高島茂男

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 前回、その1では、サーバ製品群“Microsoft .NET Enterprise Servers”に新たなライセンス体系が適用されることをお知らせした。今回は、各サーバ製品の開発状況をみてみよう。

10月中旬~下旬にSQL Server、Exchange Serverが出荷か

 今回は、各サーバ製品の開発状況をみてみよう。既報の通り、「SQL Server 2000」のRC4が9月1日に提供開始された。「Exchange 2000 Server」もRC2になっている。この両製品は、問題がなければ、今月中に開発終了のアナウンスがマイクロソフト(株)から出される予定になっている。通常、サーバ製品は、開発終了のアナウンスから約3~4週間後にパッケージの出荷が開始される。ということは、10月中旬~下旬ごろにこの2製品が出荷される見込みということになる。

 ちょうどその時期の10月24日~11月22日にかけて、全国7都市でカンファレンス「The Microsoft Conference 2000/fall」が開催される。この時には両製品版がデモンストレーションされる可能性が高い。また、一部早期に導入した顧客の事例も紹介される模様だ。

そのほかの主力も最終βに突入

 上記2製品以外の主力製品、「Application Center 2000」「Biztalk Server 2000」、「Commerce Server 2000」も最終β版の開発が完了し、9月1日から提供開始された。それぞれ管理・クラスタリング、B2B、B2Cとeビジネスに深く関わる部分のサーバ製品だけに、βの評価が順調に進み、マイクロソフトの開発終了を告げるアナウンスを待ち望む声も多いことだろう。

 6月に最終β版がリリースされた2製品、「Host Integration Server 2000」と「Internet Security and Acceleration Server 2000」は、その後音沙汰がない。マイクロソフトによると、Host Integration Server 2000については、近々RC2が出るかもしれないという。もう一方については、社内的には相当なビルド数に達しているということだ。

コードネーム“Tahoe”

 すでに製品名が公表されている製品以外に、コードネーム“Tahoe”(米国ネバダ州のタホ湖に由来する)と呼ばれるコラボレーションソフトがある。同製品は、Office 2000やその次期バージョンで活用できる、XML対応の文書管理サーバ製品のようだ。まだ一般には公開されていないが、カンファレンスでデモされるのではないかといわれている。次世代サーバ製品群に興味のあるユーザーには見逃せないカンファレンスとなりそうだ。

製品名 開発状況
SQL Server 2000 RC4 9月中に開発終了予定
Exchange 2000 Server RC2 9月中に開発終了予定
Application Center 2000 9月1日最終β
Biztalk Server 2000 9月1日最終β
Commerce Server 2000 9月1日最終β
Host Integration Server 2000 RC2近い?
Tahoe 近日β公開?

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