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Dell、PowerEdgeシリーズでWebサーバベンチマークの最高位を獲得

2000年08月30日 18時40分更新

文● 植山 類

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 米Dell Computerは8月15日、Red Hat Linuxを搭載したサーバ製品「PowerEdge」シリーズで、Webサーバの性能を評価するベンチマーク「SPECweb99」において最高性能を記録したと発表した。

 最高性能を記録したのは、8-wayサーバ「PowerEdge 8450」。これは、Pentium III Xeon-700MHz×8、メインメモリ32GB、ギガビットEthernet×8のパワフルなサーバである。カーネルにはLinux 2.4のベータ版を採用し、米Red Hatが開発した高速Webサーバ「TUX 1.0」によりサービスを提供した。テストに使用されたクライアントは、40台のWindows 2000 Professional。

 この条件のもと、PowerEdge 8450は6387件のコネクションを同時に処理することができた。これは、2位にランクされた他社のサーバを99パーセント上回る数字だという。

 また、4-wayサーバ「PowerEdge 6400」のテストも行なわれ、こちらは他社の4-wayサーバと比較して処理速度で約133パーセント上回った。

 上記のテスト環境は実際の利用形態とは異なっているため、これをもってLinuxサーバが単純に高速と言い切ることはできない。しかし、Linuxカーネル2.4は、よりすぐれたSMPサポートや、カーネルレベルでのHTTPプロトコルの処理(スタティックなコンテンツを処理する際、コンテキストスイッチの必要がなくなる)などのサーバ向けの機能をサポートし、スケーラビリティが高まったことは確かなことだ。

 SPECweb99の結果は、http://www.spec.org/から参照することができる。

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