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Linuxパッケージソフト市場は前年比4倍の88億円。IDC予測

2000年08月29日 19時31分更新

文● 植山 類

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 調査会社IDC Japan(株)は8月29日、2000年のパッケージソフトウェアの国内市場規模予測を発表した。この予測によると、Linuxソフトウェア市場は前年比4倍、88億円に成長する。国内市場全体は、前年比11.9パーセント増の1兆6880億円と予測されている。

 Linuxソフトウェアが占めるシェアは0.5パーセント。この数字は、Linuxが2000年のサーバOS出荷本数の4.5%に達するという予測と比較して少ない数字だが、その理由は、ApacheやSendmail、Sambaなどがフリーソフトウェアであることが影響しているという。しかし、データベースやアプリケーションサーバなどで、Linux対応ソフトウェアが増えてきているという。

 もっともシェアを伸ばしたのは、市場の38.6パーセントを占めるWindowsソフトウェア。その一方で、WindowsやUNIXといったオープン系システムへの移行により、メインフレームが2.4パーセントのマイナス成長となっている。

2000年OS別国内ソフトウェア市場規模(単位: 10億円) 出典: IDC Japan
1999年 2000年(予測) 1999-2000年
金額 シェア 金額 シェア 成長率
Windows 501 33.2% 651 38.6% 30.0%
UNIX 418 27.7% 468 27.7% 11.9%
メインフレーム 294 19.5% 289 17.1% 1.8%
Linux 2 0.1% 9 0.5% 303.5%
その他 293 19.4% 272 16.1% 7.4%
合計 1508 100.0% 1688 100.0% 11.9%

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