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TurboLinux for IA-64、SGIの高性能コンパイラを採用

2000年08月21日 00時00分更新

文● 植山 類

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 米TurboLinuxは8月14日、まもなく製品化される「TurboLinux for IA-64」に、米SGIの高性能コンパイラ「SGI Pro64」を組み込む契約を締結したと発表した。これにより、IA-64上のLinuxの性能が高まるという。

 IA-64は、命令を並列実行できるよう並べ換えることをコンパイラに要求する。これは、CPUの負担の軽減(現在のCPUは、命令の並びに関係なく実行できるものから順に実行することでパフォーマンスを向上させているが、そのために命令のスケジューリングが複雑になっている)とパフォーマンスの向上をもたらすが、同時にコンパイラの作成が難しくなることも意味する。SGIによれば、SGI Pro64は他のフリーなコンパイラより高い性能を示すという。

 SGI Pro64のソースコードはGPLのもとでフリーソフトとして提供されており、次のソフトウェアを含む。

  • C、C++、Fortran 90の最適化コンパイラ
  • Fortranランタイム・ライブラリ群
  • ベクトル演算ライブラリ
  • OpenMP準拠のライブラリ
  • マニュアル・ページ
  • Assignコマンド

 TurboLinux for IA-64の最新リリース「Firecracker」(コードネーム)は、TurboLinuxのFTPサイトからダウンロード可能だ。

 また、TurboLinuxは、同ディストリビューションの重要コンポーネントとしてSGI Pro64の出荷を予定している。

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