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Palm対抗のLinuxマシン「Agenda VR3」、149ドルで登場!

2000年08月19日 04時23分更新

文● 植山 類

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 米Agenda Computingは、PalmライクなポータブルPC「Agenda VR3」を発表した。スタイラスペンで操作するこのコンパクトなマシンのOSはLinuxだ。形状、操作方法ともにPalmに似ていて、160×240ドットの液晶を装備し、重量は110g。価格は149ドルから。

 搭載したCPUはNECのMIPSプロセッサVR4181-66MHz。これはPalmが採用したDragonball EZ-20MHzなどと比較すればかなり高速な部類に入る。メモリは8MBのRAMと2MB~8MBのフラッシュROMが搭載されている。

 デスクトップPCとは「QuickSync」クレイドルに本体を載せてデータの連携を取ることが可能。PC側に必要なソフトウェア「QuickSync」はLinux版とWindows版が用意される。また、赤外線ポート経由でほかのAgenda VR3やPalmとデータを交換することもできる。

 アルファベットの入力は、Palmと同じくスタイラスペンで行なう。ただし、PalmのようにGraffiti (認識しやすいように1筆書きにしたアルファベット)を覚える必要はなく、ふつうに文字を書くだけで正しく認識されるという。

 プリインストールのソフトウェアは、ToDoリストやスケジューラ、メモ帳、メーラー、ファクスなど。メーラーはMicrosoft Outlookと連携することができ、QuickSyncクレードルに載せたタイミングでメールを送受信することも可能だ。

 価格はフラッシュROMの容量によって分かれており、2MBフラッシュROMモデルが149ドル、4MBモデルが199ドル、8MBモデルが249ドル。

 Agenda Computingは上位機種「Agenda VR5」の出荷を2000年11月に予定している。このモデルは、リチウムイオン2次電池にメタルケースの外装を備え、価格は299ドルを予定。

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