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AOLから正式なLinux版AOL Instant Messangerがリリース

2000年08月11日 19時43分更新

文● 植山 類

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AOL Instant Messanger
 米AOLは8月9日、インスタントメッセンジャー「AIM」(AOL Instant Messanger)のLinux版ベータをリリースした。AOLのWebページから、Red Hat Linux 6.0/6.1、SuSE Linux 6.4、Mandrake Linux 7.0に対応したRPMパッケージがダウンロード可能だ。これでLinuxは、Windows、Windows CE、MacOSに続きAIMがサポートする4番目のプラットフォームになった。

 インスタントメッセンジャーは、チャット機能によって友だち(バディ)にメッセージを送信するプログラムだ。メッセージが届くとウィンドウがポップアップするので、リアルタイムにメッセージをやりとりすることができる。また、最近ではファイルの送信機能などを備えたメッセンジャーも増えてきた。主なインスタントメッセンジャーとしては、上記のAIMのほかに、MSN MessangerやYahoo! Messanger、ICQなどが挙げられる。

 AIMを使うためには、まずAOLにユーザー登録しなければならない。メールにおけるメールアドレスと同じようにまず「Screen Name」を登録して、メッセージはそのScreen Nameに対して送ってもらうことになる。登録は無料だ。



AIMクローン

 しかしLinuxユーザーはいままで、AOL Instant Messangerを使えなかったわけではない。AIMクローンというべきフリーソフトウェアが、公開された文書やプロトコルの解析によって作成されている。

GAIM
 「GAIM」はそのひとつだ。AIMと見た目もよく似ているこのソフトウェアは、現在ベータ版しかないAOL正式版より高機能で、GPL2に基づきフリーに配布されている。ICQなどのクローンも、「Licq」をはじめにテキストベースの「micq」などが配布中だ。現在、インターネットの標準文書RFCを発行しているIETFは、インスタントメッセージングの標準策定作業に入っており、標準が決定すればまたそれに対応したフリーソフトが登場するだろう。



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