日刊アスキー編集部では、公開当初に用意されていたインストールプログラム(44KB)によりインストールを試みたが、Debian GNU/Linux 2.2とLASER5 Linux 6.2ともにインストーラの異常終了により正常にセットアップできなかった。その後、すべてのコンポーネントを含んだインストーラ(12MB)が公開され、こちらでは正常にインストールすることが可能になった。なお、Windowsへのインストールも試みたが、Windows 98には問題なくインストールすることが可能だったが、Windows 2000ではインストールは終了するもののNetscape 6が正常に起動しなかった。
Netscape 6で日刊アスキー Linuxを表示した。何の問題もなく正しくレンダリングしている |
Netscape 6はオープンソースWebブラウザ「Mozilla」の成果を活用しており、新レンダリングエンジン「Gecko」により、テーブルを多用した複雑なページなどの表示が大幅に高速になっている。インターフェイスも一新され、上部に並んだボタンもシンプルになった。また、名称も「Netscape Communicator」から「Netscape」に変更された。これは、「Netscape」という名称が一般的に通用する現状に合わせたものだ。
Netscape 6 PR1からの改良点は、Netscape Communicationsによれば次のとおりだ。
- デザインを定義する「スキン」によって、ブラウザの見た目を変更する「Theme」機能の追加
- Netscape 6 Mailから直接「Netscape WebMail」にアクセス可能になった
- 暗号を使用した「Password Manager」によってインターネット経由でのパスワードの保護を簡素化した
- ウィンドウ左部に表示される「My Sidebar」の強化
テーマ機能の搭載と合わせて、Netscape Communicationsは「Netscape 6 Themes Contest」を開催した。賞品にはオランダPhilipsのプラズマテレビやソニー(株)のデジタルカメラが用意され、9月30日まで受け付けを行なっている。