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日本IBMと住友電気工業、Web購買システムをLinuxで構築

2000年07月25日 00時44分更新

文● 植山 類

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 日本アイ・ビー・エム(株)と住友電気工業(株)は、インターネットを利用して生産原料調達などの取り引きを行なうWeb購買システムを、7月31日から本格稼動すると発表した。このシステムは購入依頼から見積り、発注など、購買・調達にかかわるすべての業務を対象としている。取り引き先企業とのデータ交換にはインターネットを利用する。

 購買業務の電子化することにより、FAXや郵送と比較して購売プロセスのスピードアップや工数削減を実現できるとしている。また、将来的には同システムに「公開調達機能」を付加し、生産原料などの電子市場として拡張していく予定だ。

 このシステムでは、LinuxをOS として採用し、RDBMSにIBMの「DB2ユニバーサル・データベース」、Webアプリケーション開発環境に「WebSphere」を用いた。Linuxを採用したのはコストパフォーマンスや安定性を検討した結果だという。ハードウェアには、7月19日に発表されたPCサーバの新製品「Netfinity 4500R」をベースに構築している。

 7月31日から同システムを利用する取り引き先企業は200社。2000年末までには約1000社、2001年4月までには約2000社が同システムを利用する予定だという。

 住友電工はこのシステムを製品化する予定で、「楽々Procurement」および「楽々Web-EDI」という名称で2000年10月から販売開始する。

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