(株)アイフォーは、スプレッドシートをベースにしたGUI構築ツール「WINGZ v2.5J for Linux」を発売した。
WINGZは本来スプレッドシートとして開発されたが、付属のスクリプト言語「HyperScript」とセットでGUIアプリケーション構築に使われることが多くなったため、単なる「スプレッドシート」としてではなく、「GUI構築ツール」として位置付けられている。
HyperScriptは、ボタンやメニュー、イベント処理といったGUIアプリケーションに必要な機能を備えており、RDBMS接続用の「WINGZ-DataLink v2.0J」(WINGZにバンドルされている)を使うことによって、OracleやInfromixといったRDBMSに接続、これらのクライアントソフトとしても利用することが可能だ。対応するRDBMSは、
- Oracle……Oracle 8i(接続するためには、Oracle Net8 for Linuxが必要)
- Informix……Informix DynamicServer SE Ver.7.3以降、Informix Dynamic Server Ver. 7.3以降(接続するためには、Informix Connect Ver.2.3以降が必要)
となっている。
現在WINGZの導入は、官公庁を中心に進んでいる。今回のLinux版発売は、アイフォーのマルチプラットフォーム戦略に則ったものだという。価格は1本1万2000円で、アカデミックパックは7000円となっている。その他のスペックは以下のとおり。
「WINGZ v2.5J for Linux」動作環境
- CD-ROMドライブ……インストール時のみ必要
- カーネル……2.2以上
- ライブラリ……glibc2.1以上
- ハードディスクスペース……8MB以上
- 画面解像度……800×600ドット、256色以上
- 要マウス