5月15日に、米The Open GroupがGUIツールキット「Motif」のソースコードを公開したことをお伝えしたばかりだが、早くも「Motif」を使用したディストリビューションが登場した。リリースされたのは、米Elfstone Softwareの開発する「Elfstone Linux」。
「Elfstone Linux」 |
「Elfstone Linux」は、ソフトウェア開発者やネットワーク管理者をターゲットとして開発されているディストリビューション。「Motif」環境として、自社の開発した「Elfstone RTX(Run Time Xpress) Runtime Libraries(以下RTX)」(後述)を使用している。対応プラットフォームはx86のみとなっている。価格は69.95ドル。
「Elfstone Linux」の主な特徴は以下のとおり。
- カーネルは2.2.6を、XFree86 3.3.3を採用
- GUIツールキットに「RTX」を使用したXFree86環境
- RPMパッケージだけでなく「Slackware」のパッケージも扱えるパッケージ管理ツールを収録(今後そのほかのパッケージ形式にも対応する予定)
- 多くのライブラリをアセンブラで書き換えたことによる、パフォーマンスの向上
米Elfstone Softwareは、「Motif」関連製品を得意とするソフトウェアベンダーで、以下のような製品を開発している。
- 「Elfstone RTX Runtime Libraries」: ほとんどのディストリビューション上で「OSF Motif 2.1」環境を動作させるためのランタイムライブラリ
- 「Elfstone X11 Toolkit」: 「Motif」用の開発環境
ダウンロードは同社のWebサイトか、FTPサイトから可能。ファイルはCD-ROMイメージ(ISO)になっており、ファイルサイズは293MB。