このページの本文へ

(株)デジタルデザインと日商岩井(株)が販売提携。新製品発表記者会見レポートその1

新しいLinuxサーバ「silver neon」登場

2000年04月23日 00時00分更新

文● 吉川

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 4月21日、(株)デジタルデザインと日商岩井(株)は、販売提携および新製品発表の記者会見を行なった。同記者会見では、両社のアライアンスのほか、新製品紹介や人事発表など重要な発表が行なわれた。この記者会見で発表された内容は以下のとおり。

  • アクアリウムコンピューターの製品群紹介と新製品「silver neon」発表
  • デジタルデザインのミドルウェア製品「FastConnector for Oracle8」と「FCReplicator for Oracle8」の紹介
  • 上記製品について、日商岩井が国内総販売代理店契約を締結
  • 日刊アスキー Linuxをはじめ、多くのメディアに登場し、ProjectBlue(Linuxによるビジネスのためのプロジェクト)メンバーでもある宮原徹氏の、デジタルデザイン東京支社長およびアクアリウムコンピューター代表取締役社長就任

 ここでは、アクアリウムコンピューターの新型サーバ「silver neon」をご紹介する。

スペックが強化された“マイクロ・サーバ”「silver neon」

宮原氏写真silver neonを紹介する宮原徹氏。一見前作のマイクロ・サーバ「blue grass」試作機「white neon」と同じように見えるが、スペックや筐体の大きさが違う
 今回の発表会で注目なのが、アクアリウムコンピューターの新マイクロ・サーバ「silver neon」だろう。“マイクロ・サーバ”とは、読んで字のごとく小型のサーバのことで、アクアリウムコンピューターでは、このマイクロサーバ市場という新しいマーケットを開拓していくという。今回発表されたsilver neonは、現行機種「blue grass」の試作機「white neon」の嬌態デザインを踏襲し、blue grassに寄せられたユーザーの声を反映した。その特徴は以下のとおり
  • 筐体前面のランプを改善……blue grassでは単なる電源状態を表しているのに対し、silver neonでは起動時/シャットダウン時に点滅(上部インジケータ)したり、サービスの稼動状態を表示(下部の3つのインジケータにより、3サービスまで監視可能)できるようにした
  • 横置き可能……blue grassは、その丸味を帯びた筐体デザインも影響し、縦置きしかできなかったが、silver neonでは横置きも可能になった。ただ筐体が変わったから横置き可能になったわけではなく、きちんと放熱効果も横置き時を考慮されている
  • 自動シャットダウン……不意の電源断でも、内蔵電源によって自動的にシャットダウンしてくれる。ただし、UPSのようなインテリジェンスな効果はなく、あくまでも緊急時(たとえば足で電源コードをひっかけてしまった場合)にシャットダウンを行なうというものだ
  • 大幅なスペックアップ……小型とはいえ、やはりサーバとして使う限りは(特に、アクアリウムコンピューターの製品はOracleが動く小型サーバとしての用途も見込まれている)、基本体力も必要だ。そこで、CPUやメモリ上限などを引き上げ、インターフェイス類も追加した
3機種の写真
左からsilver neon、blue brass、white neonの3機種。記者会見会場の照明が暗くなり、3台のインジケータが美しく輝いた。silver neonだけ、上下2つのインジケータがあるのがわかる

 スペックアップについてだが、小型サーバというと、その大きさやコスト面から通常のPCからスペックを削ったもの、という印象があるが、silver neonは通常のPCとまったく同じスペックに引き上げられている。具体的なスペックは以下のとおり

  • CPU……Celeron-533MHz
  • メモリ……上限256MB
  • ハードディスク……内蔵ハードディスクは20.4GB
  • インターフェイス……外付けSCSIインターフェイス(これにより、大容量ディスクも装着可能になった)、ネットワーク×1(オプションでもう1つ追加可能)、シリアル×2、パラレル×1、ビデオ×1、PS/2×2、USB×2

 搭載OSは、TurboLinuxおよびRed Hat Linuxをプリインストール予定だという。ただし、バージョンなどは現在未定とのこと。また、管理ツールとして(株)ホライズン・デジタル・エンタープライズの「HDE Linux Controller」を標準搭載し、Oracle8i、ロータスドミノといったサーバアプリケーションへの対応を図っていくという。

 silver neonの価格および出荷時期だが、価格は未定となっている。ラインナップは、メインメモリが128MBのバージョンと256MBのバージョンを用意するということだ。ちなみに、128MBバージョンは、40万円を切る価格になる。出荷は6月14日の予定で、5月から先行受注を開始する。

 なお、日商岩井(株)はアクアリウムコンピューターの製品の国内走販売代理店契約を締結し、今後約200社の代理店網を築きあげる予定。

カテゴリートップへ