Troll Techは3月20日、Linuxのフレームバッファに直接描画するGUIツールキット「Qt/Embedded」を開発中と発表した。Qtはクロスプラットフォームなツールキットで、KDEで使われていることで有名。現存のところとQt/X11とQt/Windowsが存在する。Linuxのフレームバッファとは、Linuxカーネル2.2から導入された新機能で、ビデオハードウェアの抽象化されたフレームバッファに/dev/fd*からアクセスできるというもの。
Qt/Embeddedは、X Window Systemを必要としないので、より少ないメモリで動作する。また、フォントのアンチエイリアスや画像のアルファ合成など、X Window Systemにない機能を提供する。
Qt/Embeddedによって、開発者は組み込みソフトウェアとX Window System、Windows間の移植性を保つことが可能になる。