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Webブラウザ「Mozilla」プレベータ版リリース

2000年03月02日 22時59分更新

文● 沖中弘史

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 1月28日に「Mozilla」のアルファ版である「Mozilla Milestone 13」のリリースをお伝えしたが、その時点でアナウンスされていた予定(2月18日にリリースされる予定だった)より2週間ほどの遅れで、「Mozilla Milestone 14」がリリースされた。

 製品版でない「Mozilla」のバージョンナンバーはMilestoneを前置して表記される。今回の「Milestone 14(以下M14)」の位置づけは“プレベータ”となっている。

 3月2日現在、バイナリが用意されているのは、Linux-i386版、Win32版、MacOS版(MacOS 8.5以降が必要、PPC版のみ)で、Linux-i386版のファイルサイズは約6MBとなっている。今後、そのほかのプラットフォーム用のバイナリも用意される。ダウンロードは記事末尾に記したFTPサイトから可能。また、ソースコードは、FTPサイトに用意されておらず、入手したい場合は開発用のCVSツリーから取得する必要がある。CVSによる取得については、www.mozilla.org内の「source code via cvs」ページを参照のこと。

 Linux上の動作環境だが、glibc 2.1.x環境でないと動作しないので注意されたい(「Red Hat Linux 5.2」や「Vine Linux 1.1」などでは動作しない)。これは、glibc 2.0.xのthreadを扱う関数にバグがあるため。

 今回のリリースの変更点としては、Win32版のパフォーマンスの改善、バグフィックスなどとなっている。また、2月25日に発表されたロードマップによると、次回のM15は、いよいよベータ版としてのリリースとなる予定。

 日刊アスキー編集部で試用したところ(現在コードフリーズ中の「Debian GNU/Linux 2.2」上にインストール)、突然異常終了するなどの不安定な動作が見られた。前回のM13を試用(環境は「LASER5 Linux 6.0 Rel.2」)した際には、たまに異常終了することあったが、今回ほどではなかった。やはり、「Mozilla M14」はプレベータとはいえ、まだアルファリリースの段階であり、安定動作するには至ってない。とはいえ、Linux版のM13ではきちんと表示できなかった(Win32版のM13では表示できる)、日刊アスキー Linuxのトップページが表示されるようになるなど、着実に完成に近づいているようだ。

Mozillaの画面
「Mozilla M14」で、日刊アスキーLinuxのトップページを表示したところ

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