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米Scriptics、「Tcl/Tk 8.3」をリリース

2000年02月15日 20時41分更新

文● 沖中 弘史

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 米Scripticsは、「Tcl/Tk 8.3」をリリースした。

 「Tcl(The Command Language)」は、オープンソースのスクリプト言語。開発当初は、各ソフトウェアに搭載されているマクロ言語を統一することを目的としていたが、現在では、TclとTkの組み合わせによる簡易GUIプログラミング環境として利用されることが多い。たとえば、XFree86の設定ツールである「XF86Setup」は、「Tcl/Tk」を利用している。「Tcl/Tk」は、8.0から国際化対応がなされているが、日本語の取り扱いに問題があり、多くの日本語に対応したLinuxディストリビューションでは、8.0.xに日本語パッチを適用したものを使用している。

 「Tk(Tool Kit)」は、Tclから利用されるGUIを構築するためのライブラリとなるツールキット。このウィンドウ環境に「Perl」や「Ruby」などとのインターフェイスを実装した「Perl/Tk」、「Ruby/Tk」なども開発されている。

 米Scripticsは、「Tcl/Tk」開発者であるJohn Ousterhout博士が、「Tcl/Tk」をサポートするために設立されたソフトウェアベンダ。

 Tcl/TKは、様々なプラットフォームに対応しており、

  • Windows 95/98/NT 4.0
  • Solaris 2.5/2.6/7
  • HP-UX 10.20
  • Linux(Red Hat Linux 5.0以上/SuSE Linux 6.0以上)
  • SGI IRIX 6.3以上

などをサポートしている。

 「Tcl/Tk 8.2」からの主な変更点は、

  • X Window System上でのホイールマウスのサポート
  • コンパイルされる環境の自動認識の強化
  • グラフィック描画のスピードアップ
  • 検索機能の強化
  • バグフィックス

などとなっている。

 「Tcl/Tk 8.3」は、以下のURLからダウンロードできる。

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