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Storm Linux Japanスタッフインタビュー

2000年02月10日 14時33分更新

文● 高柳政弘

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 カナダStormix TechnologiesのJapanチームに、横浜・パシフィコ横浜のLinux Conference '99の会場でインタビューした。スピーカーは、日刊アスキーLinuxのコラムでもおなじみの、開発責任者の池田篤司氏と、ローカライズ責任者の中島寛氏、マーケティング責任者の丸橋英正氏の3名である。

[日刊アスキー] 「Storm Linux 2000 standard edition」が12月15日のプレスリリースで発表されましたね。発売はいつからですか?
[中島氏] 北米の店頭に並ぶのは1月から。発売日は特に決まっていません。北米などの場合は、お店に納入された日が発売日となるんですね。
ローカライズ責任者の中島寛氏
ローカライズ責任者の中島寛氏
[日刊アスキー] 北米ということは、米国、カナダでの販売ということですか?
[中島氏] はい、そのほかメキシコも加えられます。
[日刊アスキー] 価格はおいくらですか?
[中島氏] 49.95ドル(約5245円)です。
[日刊アスキー] 予定出荷本数は何本程度でしょうか?
[丸橋氏] 初期ロットは1万本で、市場のようすを見ます。
マーケティング責任者の丸橋英正氏
マーケティング責任者の丸橋英正氏
[日刊アスキー] 今後、Storm Linuxのターゲットは、サーバ用途と、コンシューマ用途のどちらに向かっていくのでしょうか?
[丸橋氏] まずは、ネットワーク用のLinuxとしてサーバ用途が中心になっていくと思います。今、Version 1がリリースされ、Version 2の開発に着手したところです。まだ、完全に仕様が決まっていないので、日刊アスキーの読者でこういうことをやってほしいということがあれば、どんどんフィードバックしてほしいですね。
[日刊アスキー] 英語版は、日本に入ってきますか?
[丸橋氏] LC99以降、日本のユーザーの方からのご要望が多いので2月末から3月はじめ頃に本数限定でテスト販売を考えています。
[日刊アスキー] 日本のCD-ROMショップなどが扱うのでは?
[丸橋氏] そうですね。並行輸入はありえると思います。
[日刊アスキー] Storm Linux 2000 “Standard”となっていますが、Professionalなどもラインナップされるのですか?
[中島氏] そういう計画もありますが、いつ出るかは未定です。将来的には、Server版とかDeluxeになるかもしれませんし、名称はわかりません。現段階では未定です。
[日刊アスキー] 御社のWebサイトでは、現在、Beta release 4がダウンロードできますよね。
[池田氏] いいえ、現在では製品版がすでにアップされています。これは、フリーで再配布も可能です。
開発責任者の池田篤司氏
開発責任者の池田篤司氏
[日刊アスキー] Storm Linuxのおすすめな点はどこですか?
[池田氏] おすすめな点は、やはり、すごくユーザーフレンドリーな点です。Debian GNU/Linux(以下Debian)ベースなんだけれども、インストールがすごく簡単ですよね。それから、SAS(Storm Administration System)が入っているので、システム管理もとても簡単です。
[日刊アスキー] マニュアルでは、どのくらいSASについて記述されているのですか?
[池田氏] SASの表面的な使い方は、マニュアルに書かれています。
[中島氏] しかし、仕様という意味では、マニュアルで触れていません。
[日刊アスキー] SASの使い方というのは、どういうものですか?
[池田氏] Storm Linuxをインストールして、SASアイコンがあるんですよ、それをクリックするとウィンドウが出てきます。まずログインID、パスワードを入力後、実行可能モジュールがリストが表示されます。Storm Linux 2000の中には、ユーザー管理モジュールとネットワーク管理モジュールと、PPPモジュールが入っています。そのリストから1つのモジュールを選ぶとゥゥゥ、たとえばネットワークモジュールだと、一般設定は「DHCPを設定する」とか、「ネットワークのテストをしたい」というようなメニューが出てきて、それをクリックしていけば実行されていくというものです。
[中島氏] SASは、Windowsと基本的な使い方が似ていて、ヘルプも付いていますし、特別マニュアルに記述しなくてもわかると思います。
[日刊アスキー] それでは、わざわざ「SASだ」と言わなければわからないですね。
[中島氏] そうです。SASだと意識することなく、誰でも使えると思います。

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