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日本オラクル(株)が、Oracle8 Workgroup Server for Linux R8.0.5の「O_SYNC Patch」を無償配布

1999年12月19日 04時02分更新

文● 吉川

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 日本オラクルは、同社のLinux用RDBMS「Oracle8 Workgroup Server for Linux R8.0.5」(以下Oracle8 for Linux)の「O_SYNC機能」に関する問題点を修正する「O_SYNC Patch」の無償配布を開始した。いままではメンテナンス契約に基づいて配布していたものを、市場が試用などから実システム運営に変化してきた状況にあわせ、無償配布に切り替えたという。

 O_SYNC機能は、データベースの更新時、OSのシステムコールを使って強制的にハードディスクの更新を行なうことで、突然のハードウェアダウン時における更新データ損失を回避するもの。

 ところが、Oracle8 for Linuxでは、システムコールを正常に動作させることができないため、データベースとハードディスクの更新にズレが生じてしまうという。このズレたタイミングでシステムダウンがおきると、結果として更新された情報が失われてしまう。

 O_SYNC Patchは、この問題を修正するパッチである。パッチを適用する場合、カーネル2.0系のユーザーは、自己責任において2.2系にバージョンアップする必要がある。

 パッチ適用に不安があるユーザーは、有償で、カーネルのバージョンアップを含むパッチ適用のサービスを受けることが可能。

 パッチは製品を購入した日本オラクルの代理店を通して配布されるが、日本オラクルの代理店がわからない場合などに備え、直接配布も行なわれる。また、日本オラクルと協力してLinuxの普及促進を進める「Linuxマイグレーション・センター」設置各社でも、パッチ適用サービスを行なうとともに、急いでいるユーザーのためのダウンロードサービスを行なっていくという。現在、(株)SRA九州(http://www.sra-kyushu.co.jp/)が、ダウンロードサービスを開始している。

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