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Blackdown、Linux Java 1.2.2 RC3をリリース

1999年12月09日 00時00分更新

文● 沖中 弘史

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 先頃、米Sun Microsystemsと米Inpriseが、Linuxに対応した「Java 2 Platform Standard Edition」を共同開発していることが発表されたばかりだが、それ以前からLinux環境にJavaを移植していたBlackdown Teamから「Java Platform 2 SDK Version 1.2.2-RC3(Release Candidate 3)」が発表された。

 Blackdownは、Linux環境にJavaを移植するために結成されたボランティアの組織。

Java2SDK 1.2.2-RC3に必要とされる条件

  • glibc version 2.1.2 以上
  • kernel version 2.2.0 以上

Java2SDK 1.2.2-RC3の概要

  • Java 2 binaries for Linux: jdk-1.2.2-RC3-linux-i386.tar.bz2
  • Java 2 binaries for Linux debug versions: jdk-debug-1.2.2-RC3-linux-i386.tar.bz2
  • Java 2 Runtime binaries: jdk-debug-1.2.2-RC3-linux-i386.tar.bz2

 Blackdownは、「The final release may come with builds for older glibc versions, but the supported version will be based on glibc-2.1.2 or higher.」 (最終リリースは、以前のバージョンのglibcで作成されるだろうが、サポートされるのはglibc 2.1.2かそれ以降のバージョンで作成されたものである)としている。 これは、Java Platform 2 SDK Version 1.2.2-RC3はglibc 2.1.2以降でないと動作しないが、正式バージョンのJava Platform 2 SDK Version 1.2.2では、(glibc 2.1.2以降が必ずしも必要ではなく)glibc 2.0.xでも動作するだろうが、もし不具合があったとしてもBlackdownはサポートしないという意味である。

 また、記事冒頭で触れた、米Sun Microsystemsと米Inpriseが開発した「Java 2 Platform Standard Edition」は、Blackdownの成果をもとにしたものであるという不確定情報がある。興味のある方は以下のURLをどうぞ。

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