日本ヒューレットパッカード(株)では、9月22日よりDATテープドライブの新製品「SureStore DAT40 DDS-4」を発売する。
同製品は最新の業界標準規格であるDDS-4に対応したドライブで、最大40GB(圧縮効率2倍時)の記憶容量を持つ。価格は、外付型の「SureStore DAT40e DDS-4」が29万円、内蔵型の「SureStore DAT40i DDS-4」が27万円となっている。
左が外付型の「SureStore DAT40e DDS-4」、右は内蔵型の「SureStore DAT40i DDS-4」 |
同社では特にLinuxのためのマーケティングは行なう予定はないが、「Red Hat Linux 5.2」におけるtar、cpioの動作は確認済み、としている。
製品の特徴は以下のとおり。
- DDSでは業界最速のデータ転送速度
- 「DDS-4」の採用と共に、ドラムやテープパスに独自の改良を加え、6MB/秒というデータ転送速度を実現している。これにより、40GBのデータを1.8時間でバックアップすることが可能となっている。
- 耐久性と信頼性の向上
- テープメディアの自己クリーニング機能を強化し、メディアを差し込むとふたが自動的に閉まる密閉構造を採用した。これにより、MTBF(平均故障間隔)40万時間を実現している。
- 「HP One-Button Disaster Recovery(OBDR)」機能装備
- データの復旧時に、起動用のフロッピーなしに、テープドライブからのブートアップ、リストアを可能にした。バックアップテープをドライブに入れ、ドライブ上のボタンを押すだけでリストアが完了する。対応ソフトウェアは「HP Colorado Backup II(標準添付)」、「BackupExec 7.3 for NT」、「ARCserver IT(対応予定)」となっている。
- Low Voltage Differential SCSI(LVDS)技術のサポート
- LVDSのサポートにより、ケーブル長の延長が可能になった。
- マルチベンダ製品の対応
- 主要なサーバ、ソフト、OSに対応することを検証済。
なお、製品発表会の席上で、米Hewlett PackardのComputer Peripheral BristolのMarketing ManagerのScott Mclean氏は、「Hewlett Packardのテープドライブは現在世界一のシェアを誇っている。そして、今後ますます成長していくストレージ分野において、あらゆる規模における幅広い顧客層をサポートしていく」と語った。
Fortune誌の言葉を借りて「ストレージは、目立たないが決して無視できない、ITを支配する巨人である」と今後の事業戦略を語った、米Hewlett PackardのScott Mclean氏 |