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Linuxサーバ管理用GUIツール「HDE-WUI 1.0β for Linux」が無償配布開始

1999年09月11日 21時05分更新

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 (株)ホライズン・デジタル・エンタープライズでは9月9日より、無償のLinux用GUIサーバ管理ツール「HDE-WUI 1.0β for Linux」のダウンロードサービスを開始した。

HDE-WUI 1.0β for Linux
「HDE-WUI 1.0β for Linux」のネットワークサービス設定画面

 「HDE-WUI」は、サーバのすべての機能をWebブラウザから設定、操作することを可能とする管理ツール。「HDE-WUI」で可能な設定、操作は以下のとおり。

  • ユーザー管理
  • ホスト名の追加削除
  • DHCP、IPアドレス配布設定
  • CPU、メモリ、ディスク容量、負荷具合一覧
  • 各種サーバ機能の稼働、停止、アクセスポリシーの変更
     WWW、POP、SMTP、IMAP、DNS、TELNET、FTP、DHCP、Samba、Netatalk、Proxy
  • 任意のディレクトリ以下のデータバックアップ
  • 各種ログファイルのブラウザーから閲覧
  • メーリングリスト管理
  • ホームページアクセス状況一覧
  • 電子メールフィルタリング機能(SPAM対策)

 これらの操作はすべてWebブラウザから可能であるため、対象のサーバを直接操作する必要は無く、Windowsマシン等からでもさまざまな設定が可能となる。

 現在はβ版のため、対応ディストリビューションは「Red Hat Linux 5.2/6.0(英語版)」、「日本語redhat Linux 5.2」、「日本語redhat Linux 6.0 ServerEdition」のみとしているが、正式版では「TurboLinux4.X」、「Vine Linux1.X」にも対応する予定。

 「HDE-WUI」の対応するソフトウェアは、以下のようなものになっている。

  • OS: Redhat 5.2/6.0(英日両方)
  • WWWサーバ: apache-1.3
  • Mailサーバ: sendmail-8.9、popd、imapd-4.4
  • FTPサーバ: wu-ftpd-2.4
  • DNSサーバ: bind-8.1
  • メーリングリスト: majordomo-1.9
  • ファイル共有: samba-1.9、Netatalk-1.4
  • DHCPサーバ: ISC-dhcpd-2.0
  • アクセス制御: tcp_wrappers-7.6
  • Proxyサーバソフト: squid-1.1
  • IPアドレス変換機能: IPMasquerade

 ダウンロードサイトでは、Webブラウザから実際の「HDE-WUI」の操作を体験できるデモンストーレションが用意されている。

 10月上旬には正式版「HDE-WUI」(英語、日本語版)の開発を完了させ、インターネット経由で世界中に無償で配布するとしている。

 なお、Linux magazine(アスキー)10月号でも当ソフトを取り上げ、詳しく紹介している。

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