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Linux World速報 2日目レポート

1999年08月12日 00時00分更新

文● 宮原 徹

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「Linux World速報」は、普段日刊アスキー Linuxでコラム「ソフトウェアベンダーから見たLinux」を執筆中の宮原 徹氏に現地の模様をレポートしていただきます。

み。です。

 なんで「み。」なんですか? 、という質問をこちら(San Jose)に来ていて、私の速報を見られた方から聞かれたのでここでもお答えしておくと、「モーニング娘。」というのと同じです。別に「モーニング娘。」が好きなわけではなくて、見た目重視です。

 どうでもいい話になってしまいました。

 それでは2日目のレポートをお伝えします。

8月11日(水) 曇り

 サンノゼの天気はいつも朝は曇りです。午後から夕方にかけては晴れ間が見えるという感じでしょうか。日本と違い、非常に乾燥した気候なので、日本人にとってはかなり寒くて上着が欲しくなるのですが、現地の人はTシャツ1枚で全然OKという感じです。だからこの手の展示会ではノベルティとしてTシャツを配るのでしょうね。

パネルディスカッション「オープンソースの開発手法」

パネルディスカッションのようす

 VA LinuxのLarry Augustin社長をモデレーターに、Linuxを、Linus氏を始めSamba、Apache、XFree86、FreeBSDといった非常によく利用されているOSS(Open Source Software)のコア開発者が集まって、それぞれの開発手法や考え方について意見を述べ合った。

 「どのようにして複数のプログラマによる開発を進めているのか」というテーマについて、Linus氏が「(結局のところ)お互いが信頼しあって開発を進めている」ということを言っていた。昨日の基調講演では、「今までうまくいっていなかったが、カーネル2.4では(システムとしての)ソースコントロールをきちんと行ないたい」ということを言っていたが、それ以上に大切な「気持ち」の問題を言い表しているのではないだろうか。

展示会場のようす

 広すぎていまだに全部見終わっていない展示会場だが、今日もデジカメ片手に面白いものがないか探し回ってみました。

LinuxでWindowsを動かすソフトとしてはVMwareがあるが、TRELOSの「Win4Lin」は、Windows 95/98に特化している分、非常に高速に動作する。WindowsのファイルをダイレクトにLinuxのファイルシステムにインストールし、起動はシェルから「win &」と入力するとWindowsが独立したウィンドウで立ち上がる。その様は、凄いを通り越してちょっと気持ちが悪い(笑)。来週か再来週には同社のサイト(下記参照)からβ版がダウンロードできるということなので、英語版Windowsをお持ちの方は試してみるといいかもしれない。英語版は9月末に50ドル程度で出荷を予定。日本語版の発売時期は未定(ということは出るということか? 詳細は不明)

Stormixのブースで、コラム連載中の池田 篤司氏を発見! インストールの実演までしてもらう。常日頃不満だった、Xの色数設定のところできちんと「256色」「65536色」という表示がされていることに感動。それを伝えたら別に意識したわけではなかったようだが(笑)、「Windowsを使っている人向け」というコンセプトにちゃんと合っていると感じる。年内出荷予定ということで頑張られているようです。日本語版の予定は来年以降とのこと。もっと早くならないですかね。かっこいいTシャツもなくなっちゃっていたところをわざわざ探していただいてもらっちゃいました。Tシャツもらったからじゃないけど、頑張ってほしいですね。

こちらは富士通アメリカのブース。C、C++とFortranの処理系を展示していました(日本国内では富士通九州システムエンジニアリングが発売している)。説明員も現地の日本人の方で丁寧に説明をしてくれました。

こちらはPFUのブース。お馴染みHappy Hacking Keyboardの普及改良版Liteを特価59ドルで販売中。荷物が多かったので明日買うことにする。対応インターフェイスをPS/2のみにし、DIPスイッチによるキーアサイン変更などをサポート。日本国内でも販売してほしいですね。

日本のサイバネテックは、小型Linuxサーバ「PathFinder」および「PathExplorer」を出展。元々NTPサーバとして開発されているということで、非常にコンパクトな、ちょうどプリンタサーバBOXのような感じのサーバになっている。

 3月開催に比べて訪れている日本人が減ったかな(お盆休みですし)と思う分、出展側に日本人が何人も居て、個人的にはとても嬉しいですね。次回はもっと日本発の製品展示があることを期待しましょう。

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