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Domino R5 for Linux Sneak Previewが登場

1999年08月11日 00時00分更新

文● 吉川大郎

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Domino R5 Sneak Previewのダウンロードサイト。テスターからのフィードバックページもあり

 Webアプリケーションサーバ「Domino R5」のLinux版がアップロードされた。今回は「Sneak Preview」ということで、Gold Versionまではまだまだといったところだが、インストールしたテスターから、早くもフィードバックが返ってきて、反響の大きさを伺わせる。

 ただし、Lotusはそのリリースノートの中で、このバージョンはあくまでもSneak(コッソリと、密かに) Previewであり、実稼働環境へのインストールは推奨しないことを強調している。

今回リリースされたSneak Previewの仕様は以下のとおり

最小環境

OS

  • カーネル2.2.5以上
  • libstdc++2.9以上
  • glibc2.1.1以上

ハードウェア

Linuxカーネルが動作するハードウェア(しかしながらDomino Serverの稼働には、486以上のCPUが必要)

メモリ

  • 64MBのメインメモリ
  • 128MBのswapファイルもしくはswapパーティション

ハードディスク

OS領域のほかに、Domino用に500MB

推奨環境

ハードウェア

Pentium-200MHz以上

メモリ

128MB以上のメインメモリと256MB以上のswapファイルもしくはswapパーティション

対応ディストリビューション

このSneak Previewは、ほとんどのディストリビューションで動くであろう、としているが注意点として、

  • RedHat Linux 6.0(修正なしで動作)
  • Caldera Open/Linux 2.2、2.3β(若干の修正が必要(※1))
  • SuSE 6.1は、glibcのバージョンを2.1.1にアップデートする必要あり
  • TurboLinux 2.xはglibcのバージョンを2.1.1にアップデートする必要あり

をあげている。また、Dominoサーバの基幹連携用ソフトウェア「DECS(Domino Enterprise Connection Services)」や、ORB(Object Request Broker)はサポートしていない。

 Lotusは、Domino R5のβを秋口には登場させたい意向。

おわびと訂正

 本記事において、公開当初、以下の誤りがございました。読者のみなさまならびに、関係の方々に多大の迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。
 

  • 「RedHat Linux 6.0は対象外、Caldera Open/Linux 2.2と2.2βは対象外」となっていたのは誤りです。正しくは上記のとおりとなります。
  • 動作環境として「libstdc2.9以上」となっていたのは誤りで、正しくは「libstdc++2.9以上」です

※1 glibc/libstdc++は「libstdc++-libc6」を含むようなファイル名でインストールされている必要がある。たとえば、RedHat 6.0では「/usr/lib/libstdc++-libc6.1-1.so.2」となっているが、Caldera 2.2ではこうなっていない。その場合、適切なライブラリ「/usr/lib/libstdc++.so.2.9.0」へのシンボリックリンクとして「/usr/lib/libstdc++-libc6.1-1.so.2」を作成する必要がある。詳細はリリースノートを参照

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