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米HP、Linuxに対応した「OpenMail 6.0」β版のダウンロードを開始

1999年08月05日 14時47分更新

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 米Hewlett-Packardは、電子メールサービスを中心としたメッセージングシステム「OpenMail 6.0」をLinuxに対応させ、そのβ版の無償ダウンロードサービスを開始した。「OpenMail」は、企業向けのグループスケジューリングなどを含めた大規模電子メッセージングシステムを提供するUNIX用アプリケーションで、これまで、AIX、Solaris、HP-UXに対応していた。

 クライアントとして、「Microsoft Outlook」を使用できるほか、「Lotus cc:Mail」、「Eudora」、独自に開発した、Macintosh/Windows上で同一のインタフェースを提供する「OpneMai」専用の「OpenMailクライアント(GUI)」のほか、Webブラウザもクライアントとして使用可能となっている。また、独自のキューシステムを採用し、スケーラビリティを獲得している。ディレクトリサービスにはLDAP v3(※1)、クライアントインターフェースとしてはIMAP4(※2)をサポートしている。

 ベータ版では、Red Hat Linux 6.0に対応した「OpenMail server installation image」のほか、クライアントに「Microsoft Outlook」を使用する場合に必要な「OpenMail MAPI Service Provider」、 Linux版「OMGUI」用の「OpenMail Motif Client for Linux」をダウンロードすることが可能。

 なお、同ソフト全体のソースコードは公開されないが、「OpenMail Motif Client for Linux」については公開されるという。製品版の発売は9月になる予定。まずは、Red Hat Linux 6.0に対応する。なお、同社によれば、「OpenMail」は全世界で100万以上のユーザーがおり、日本でも12万人が使用しているという。

 日本ヒューレット・パッカードによれば、国内でのLinux版「OpneMail」の発売予定は今のところないとしている。

※1 LDAP:Lightweight Directory Access Protocol。X.500ディレクトリサービスをインターネット向けに軽量、簡素化したサービスプロトコル。

※2 IMAP:Internet Message Access Protocol。インターネットメールシステムにおいて、メールを読み出したり送信したりするためのプロトコル。サーバ上でも読み書きできる。

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