米SGIは2日(現地時間)、Red Hat Linux 6.0を搭載した企業向けサーバ「SGI 1400L」を発売することを発表した。これは同日、Intelアーキテクチャをベースとしたサーバ「SGI 1000 ファミリ」をリリースしたことを受けたもの。この中のラインアップの1つとして、今回、Linuxを搭載した「SGI 1400L」とWindows NT Serverを搭載した「SGI 1400M」の2製品が用意された。同社がLinuxプリインストール製品を発売するのは今回が初めて。
「SGI 1400」。LinuxベースとWindows NTベースの2種類が用意されている |
スペックは、CPUがPentium III Xeon-500MHzを1~4個、512KB/1MB/2MBの2次キャッシュ、4GBまでのメモリ、PCIスロット×7、ホットスワップ対応のUltra2 SCSI ドライブベイ6基、冗長電源を搭載している。また、本体はラックマウント、デスクサイドの両方の設置が可能。
特徴としてOSに、SGIが独自に開発した「SGI Linux Environment 1.0 with Red Hat Linux 6.0」を搭載している。これは、米Red Hatと提携して開発されたもので、基本的には、Red Hat Linux 6.0がベースとなっているが、同サーバでパフォーマンスが向上できるよう最適化されているという。SGI独自のTCP/IPスタック管理ソフトウェアによってWebサーバ「Apache」の最適化が行なわれているほか、ファイル共有を行なうためのNFSの機能も向上している。Sambaなどの機能も搭載されている。
価格は、シングルプロセッサ、512KBキャッシュ、256MBのメモリ、9GBのHDDの基本仕様で7935ドル(約97万円)から。なお、Windows NTをプリインストールしたモデルは、8945ドル(約110万円)となっている。
このほか、同社ではサポート体制も強化している。24時間年中無休の電話サポートのほか、顧客教育などのプログラムも用意している。
なお、日本SGIによれば、国内での発表はローカライズなどの作業が終了する9月に入ってからだという。どの製品で対応するか、また価格やスペックといった詳細は未定。