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Debianベースの新ディストリビューション「でびまる」発表

1999年07月27日 00時00分更新

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 27日、新ディストリビューション「でびまる」が開発中であることが明らかになった。これは、21日に発表されたDice Linuxとは別のディストリビューションで、「でびまる制作委員会(仮称)」が開発を行なう。現時点での制作委員会のメンバーは、ともにDebian Projectメンバーでもあるやなぎはら氏と鴨志田氏だが、今後はオープンに開発を進める予定。制作委員会での成果物は、Debianプロジェクトにコントリビュートしていくという。

 Debianのインストール時には、dselectという直感的には理解しにくいインターフェイスを使用してパッケージを選択する必要があったが、「でびまる」には、dselectを使用しない簡易インストーラが付属する。また、Debian GNU/Linuxの公式CD-ROMは、Debianフリーソフトウェアガイドラインに適合しない「non-free」と言われるソフトウェアであれば、再配布に問題がないパッケージでも収録していない。これに対し「でびまる」は、CD-ROM配布での便宜を計って、再配布に問題のないnon-freeパッケージを収録していくという。CD-ROMはソース込みで多くとも2枚におさめる予定。ほかにも、Live Linuxのように、インストールせずにLinuxを利用できるLive Systemの作成も目標としている。

 配布時期は、30日にDebian 2.1(コードネームslink)ベースのバージョン0.1、8月中にpotatoベースのバージョン0.2、9月中にはバージョン1.0のリリースを予定している。なお、今回の発表はプレリリースであり、あくまでも準備段階の内容となっている。

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