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インプライズ、Windows/Solaris/Linux向けにJava2対応の開発ツール『JBuilder 3』日本語版を発表

1999年05月17日 00時00分更新

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インプライズ(株)は、GUIによるビジュアル型のJava開発ツール(RAD:Rapid Application Development)『JBuilder 3』日本語版を発表した。今回発表した製品の対応OSはWindows 95/98/NTだが、追ってSolaris版、Linux版も出荷する予定。

パッケージは、エントリー向け『JBuilder 3 Standard』(2万9800円)、業務アプリケーション開発向けの『同 Professional』(6万8000円)、分散アプリケーションの開発をサポートする『同 Enterprise』(36万円)の3製品。出荷はWindows版が6月24日、Solaris版が今年後半、Linux版はSolaris版に続けて出荷する。

JBuilderのパッケージ

同製品の特徴には、昨年12月に米サン社が発表した『Java2』への完全対応のほか、任意のJDKを選択してデバッグできるデバッガーの搭載が挙げられる。Enterprise版ではCORBAをサポートし、ウィザードによるEnterprise JavaBeansの作成や、モバイルシステム向けにデータベース情報のハードディスクへのキャッシング機能が利用できる。

JBuilderの画面写真

この『JBuilder 3』から動作プラットフォームとして、SolarisとLinuxが追加された。同社は『JBuilder』そのものの100%PureJava化を進めており、今回Windows以外のプラットフォームへの対応が発表されたのもこの成果による。これは、Windows以外のプラットフォームにも対応することで、Java開発ツール分野における更なるシェア拡大を狙うという同社の意図による。

また、同社では8月16日に、グローバル ナレッジ ネットワーク日本支社との提携で、同製品対応の教育コースを開始する。教育コースは、Javaアプリケーション開発の基礎を学習する“基礎コース”と、データベース開発手法などを学習する“応用コース”が用意される。

同社の代表取締役社長、大木博氏は同社の今後の製品開発について次のようにコメントした。

「20世紀は激しい変化が起こった世紀だといえる。多くの発明、進化があった。21世紀に向かっても、新しい技術の変化を呼び起こすようなものがでてくるだろう。インターネットは、そのような変化を呼び起こすもののひとつになる。インターネットは非常に巨大なビジネス市場を形成しはじめている。新しいビジネスが新しい形態で生まれていくだろう」

「多くの企業がJavaに取り組んでいる。JBuliderの販売は企業向けが7割を占めている。したがって、企業系のユーザーのためにJavaのトレーニングを実施していきたい。また、テクニカルサポート、コンサルティングの充実も目指す。Javaの求められている市場に対して積極的にアピールしていきたい」

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