ドイツメーカーらしい合理的デザインの文房具群
ちなみにこのスタビロ、ヨーロッパではかなりメジャーな文具メーカーだ。日本ではそれほど知られた存在ではないが、その製品はドイツらしい合理主義的な構造と使い勝手に優れた現代的なデザインと近代ドイツのポップなカラーリングがいずれもいい味を出している。
個人的なお気に入りは「スムーブ」（1050円）。これは硬い樹脂製のペン先を用いるサインペンなのだが、中央がくぼんだ丸みを帯びた軸と凹凸のあるラバーコーティングされた表面が妙に手になじむ。スムーブシリーズにはより持ちやすさを考えたモデルもあるが、気負った人間工学デザインを採用していない1本でも握りやすく作られているのは好感が持てる。
マーカーではないが持っていて気持ちいいペンが「スムーブ」。ややでこぼこのあるラバーコーティングはバスケットボールを模したデザインとなっている。中央のくびれた形状が妙に手になじみ、重量バランスもいい
スタビロ製品はまだまだ国内での販売店が少ないのが残念だが、その実用性の高さと見た目にもおもしろいデザイン（にも関わらず子供っぽくない）はなかなかのもの。いわゆる高級文具ではないのだが、国内メーカー製文房具とは確かな違いを見せるそのデザインを一度試してみてほしい。
日本メーカーのマーカーからも1品。「極細POSCA ラメ入り」（三菱鉛筆、210円）は、キラキラ光るラメインクを用いており、ド派手でちょっと楽しい。ラメの粒子でフェルト製のペン先が詰まらないのかと疑問に思ったが、放射状に切れ目の入った樹脂のペン先が使われている。この工夫は国産メーカーならでは
■スタビロ製品は国内でも購入可能（Amazon.co.jp）
