アメリカ・カナダ
アメリカ・カナダでのロードバイクは、実際ヨーロッパほど人気のあるとは言えず、MTBやBMXの人気に押され気味といえます。ただし、本国ではMTBなどに押されていますが、海外での販売実績はそれを補ってあまりあるぐらいあり、本国アメリカよりも海外で人気が出ているというのが実情のようです。
キャノンデール
創業は1971年と、比較的新しめの自転車メーカーで、元は鞄屋さんというちょっと面白い経緯のある自転車メーカーです。
最近までアルミのキャノンデールというイメージが強かった会社でしたが、一度潰れかけたりして考えが変わったようで、カーボンフレームまで販売するようになりました。日本国内では主に値段の手頃さ、色の派手さなどから若者に人気があるメーカーですが、カーボンフレームを使用したプロスペックモデルはそこそこお高いお値段になっています。
とはいえ、大概のモデルが10~20万円程度で買えることもあって、やはり人気があります。
トレック
創業は1976年とこれまた新しめの自転車メーカーで、日本ではキャノンデール、ルイガノと共にアメリカの自転車メーカーとしては世界で名が通っているメーカーでしょう。
また、傘下にクライン、ボントレガーなどを従えており、自転車にまつわるあらゆる部品を自社、傘下企業のみで構成できるほどの大きな総合自転車メーカーです。
日本では、2005年から2008年までディスカバリーチャンネルと共同で、「チーム・ディスカバリー」というチームを運営しており、一般へのPRに力を入れていました。(結局ディスカバリー・チャンネルがスポンサードを降りたため、2008年で解散しましたが)
ルイガノ
創業は1983年と、本当にアメリカ・カナダ系の自転車メーカーって新しいメーカーが多いんですよね。
さて、ルイガノ自体は元々創業者が自転車競技出身ということで、何ら珍しいことでもないわけですが、いきなり自転車を作り始めたわけではなく、アパレルからはじめ、次にヘルメット、そして自転車の本格的な生産に乗り出しました。特徴は同じスペックの他社製自転車よりもリーズナブルな価格設定にあると言え、キャノンデールと同じように若者に大変人気のある自転車メーカーと言えます。
フェルト
元々はバイクメーカーのメカニックだった創業者が、色々経緯があって2001年に創業した、ピッカピカに新しい自転車メーカーです。
日本での知名度では、ここ数年でメキメキと名前が出てきたメーカーであり、主にトライアスロン、シクロクロスでは名の通ったメーカーと言えるでしょう。
さて、そんなフェルトの特徴ですが、個人的には「ぶっといフレーム=フェルト」というイメージがあったりします。値段的にも結構こなれているので、これからロードバイクを買うっていう人にもオススメのメーカーです。ちなみにフェルトはアメリカメーカーとも言えますし、ドイツメーカーとも言えます。これはフェルトの経営がドイツとアメリカで行なわれているためで、今回はアメリカメーカーとして紹介していますが、ドイツメーカーといっても間違いではありません。
スラム
ロードバイク用コンポーネントメーカーとしては、カンパニョーロ、SHIMANOに続く第3のメーカーであり、ロードバイク向けコンポーネント供給は2005年と新し目です。
特徴として、最高級品であるRedというモデルは、まず軽さ重視、耐久性軽視というぐらい肉抜きをしまくっています。ですので、おのずと耐久性はありません。多分、1レース持てばいいやとか、坂一本で昇天とかそういうレベルでしょう。無論、レースではまずは軽さが重要視されますから、ある意味正しい判断とも言えますが、一般道では結構辛い目に遭うんじゃないでしょうか……。
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