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初めてからの自転車生活 第4回

もっと自転車メーカーも知ってください

2009年02月19日 21時30分更新

文● 樋山 淳

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アメリカ・カナダ

 アメリカ・カナダでのロードバイクは、実際ヨーロッパほど人気のあるとは言えず、MTBやBMXの人気に押され気味といえます。ただし、本国ではMTBなどに押されていますが、海外での販売実績はそれを補ってあまりあるぐらいあり、本国アメリカよりも海外で人気が出ているというのが実情のようです。

キャノンデール

 創業は1971年と、比較的新しめの自転車メーカーで、元は鞄屋さんというちょっと面白い経緯のある自転車メーカーです。

 最近までアルミのキャノンデールというイメージが強かった会社でしたが、一度潰れかけたりして考えが変わったようで、カーボンフレームまで販売するようになりました。日本国内では主に値段の手頃さ、色の派手さなどから若者に人気があるメーカーですが、カーボンフレームを使用したプロスペックモデルはそこそこお高いお値段になっています。

 とはいえ、大概のモデルが10~20万円程度で買えることもあって、やはり人気があります。

これは「スーパーシックス・ハイモッド・チーム」というモデル。価格は54万円ほどします。キャノンデールの特徴はやはりカエルちゃんのような黄緑色のカラーと、フレームにデカデカと書かれている社名です。う~ん、やっぱアメリカンな感じがしますね

トレック

 創業は1976年とこれまた新しめの自転車メーカーで、日本ではキャノンデール、ルイガノと共にアメリカの自転車メーカーとしては世界で名が通っているメーカーでしょう。

 また、傘下にクライン、ボントレガーなどを従えており、自転車にまつわるあらゆる部品を自社、傘下企業のみで構成できるほどの大きな総合自転車メーカーです。

 日本では、2005年から2008年までディスカバリーチャンネルと共同で、「チーム・ディスカバリー」というチームを運営しており、一般へのPRに力を入れていました。(結局ディスカバリー・チャンネルがスポンサードを降りたため、2008年で解散しましたが)

ルイガノ

 創業は1983年と、本当にアメリカ・カナダ系の自転車メーカーって新しいメーカーが多いんですよね。

 さて、ルイガノ自体は元々創業者が自転車競技出身ということで、何ら珍しいことでもないわけですが、いきなり自転車を作り始めたわけではなく、アパレルからはじめ、次にヘルメット、そして自転車の本格的な生産に乗り出しました。特徴は同じスペックの他社製自転車よりもリーズナブルな価格設定にあると言え、キャノンデールと同じように若者に大変人気のある自転車メーカーと言えます。

これは「LGS-RSE」というモデル。価格は28万円ほどします。一般の自転車と比べると高いといえますが、色々スペックを見てみると同じ構成をした他社モデルよりもリーズナブルな価格なのがわかります

フェルト

 元々はバイクメーカーのメカニックだった創業者が、色々経緯があって2001年に創業した、ピッカピカに新しい自転車メーカーです。

 日本での知名度では、ここ数年でメキメキと名前が出てきたメーカーであり、主にトライアスロン、シクロクロスでは名の通ったメーカーと言えるでしょう。

 さて、そんなフェルトの特徴ですが、個人的には「ぶっといフレーム=フェルト」というイメージがあったりします。値段的にも結構こなれているので、これからロードバイクを買うっていう人にもオススメのメーカーです。ちなみにフェルトはアメリカメーカーとも言えますし、ドイツメーカーとも言えます。これはフェルトの経営がドイツとアメリカで行なわれているためで、今回はアメリカメーカーとして紹介していますが、ドイツメーカーといっても間違いではありません。

これは「F5 SL」というモデル。価格は27万ほどします。これもフルカーボンモデルにしては価格が抑えられており、構成を見てもルイガノ、キャノンデールと同じように値段の割にはきちんとしたパーツで構成されています

スラム

 ロードバイク用コンポーネントメーカーとしては、カンパニョーロ、SHIMANOに続く第3のメーカーであり、ロードバイク向けコンポーネント供給は2005年と新し目です。

 特徴として、最高級品であるRedというモデルは、まず軽さ重視、耐久性軽視というぐらい肉抜きをしまくっています。ですので、おのずと耐久性はありません。多分、1レース持てばいいやとか、坂一本で昇天とかそういうレベルでしょう。無論、レースではまずは軽さが重要視されますから、ある意味正しい判断とも言えますが、一般道では結構辛い目に遭うんじゃないでしょうか……。

これは「SRAM Red」というコンポーネントモデル。価格は28万円ほどします。SHIMANOのデュラエースよりも結構高めの設定です。ついでにいえば、正規代理店が今のところ日本にないので、壊れたら丸ごと交換とか悲しい目に遭いそうです。「どうしても欲しい!」っていう人は、e-Bay当たりで結構安く売っており、国内で買うよりも10万以上安く買えるでしょう(ビバ円高!)

(次のページへ続く)

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