ルーズリーフ型バインダーは学生だけのものじゃない
古典的な、資料に穴を開けるタイプのバインダーの存在価値もなくなったわけではない。一般的なのは2穴型だが、頻繁に閲覧する機会がある書類には30穴型もオススメ。30穴型というと学生が使うルーズリーフのイメージが強いが、穴の数が多い分、紙の一部分に負荷が掛からず破れにくいし、不定型の紙を見やすく挟み込むのにも便利。下の写真では出前のチラシを挟み込んでいるが、(ちゃんと保存する必要はないが)あとあとアイデアのネタになりそうな資料のファイリングなど、色々な使い方が考えられる。
30穴型で面倒なのは穴開け作業だが、カール事務機器の「ゲージパンチ・ネオ」(2940円)を使えば簡単だ。ベースとなるプレートに用紙を挟み、パンチをスライドさせながら5回パンチすれば穴が開けられる。もっと頻繁に利用する人には、同社の「グリッサーパンチ」(9240円)がある。こちらは紙を挟んでスライダーを一気に動かすだけである。
サイズ伸縮型のバインダー
デスク上のスペースは限られるものの、可能性として大量の紙資料をまとめて保存するかもしれないという人ならば、資料の厚みに合わせて背表紙の幅を調整できるタイプの紙バインダーが登場しているので、これが便利だ。
プラスステーショナリーの「セノバス」シリーズ、コクヨの「ガバットファイル」シリーズはほぼ同様の発想から生まれた製品。セノバスは本体は紙タイプとラミネート加工の2種類があり、綴じ具には樹脂ベルト状を用いる2穴タイプ。背表紙部分が裏表紙内に差し込まれており、引き出せば最大1000ページもの資料を綴じ込める厚みになっている。ワンタッチで着脱できるストッパーの工夫も効いており、加速度的に増える紙資料を簡単にファイリングできる。
いずれにせよ仕事の場において紙の資料をため込むことは、今や不要なコストが掛かる生産性の低い行為と言っていい。紙のファイリングはもはや保管のためではなく、手軽に閲覧するためのノート(記録)的な作業と考えてよさそうだ。数枚~数十枚程度ならば軽く放り込んだり、はさみ込んだりするだけの簡単ファイリングに任せて、本格的な保存・保管は電子化するべきだろう。その点に注意して、バインダーを選びたい。