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黒くて速いハイスペックモバイル Studio XPS 13

2009年02月12日 16時01分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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ハイパフォーマンスモバイルの面目躍如

本体背面とバッテリー

本体背面とバッテリー(6セルタイプ)。バッテリーには残容量を示すインジケーターがある(赤枠内)。背面には無数のスリットがあるが、側面等には吸排気口がない

 評価機はCPUにCore 2 Duo P8600(2.40GHz)を搭載するなど、CPU、GPUともに2kg前後のノートパソコンとしては強力なスペックを誇る。ウェブブラウジングやビジネス用途はもちろん、動画編集等も十分こなせるだろう。また、GPUはNVIDIAのGPU演算技術「CUDA」に対応しているので、CUDA対応のエンコーダーなどがより快適に動作する。

PCMark Vantage
テスト項目 32bit版スコア 64bit版スコア
PCMark 3613 3887
Memories 2413 2327
TV and Movies 2656 2679
Gaming 2731 2968
Music 3764 3476
Communications 3822 4003
Productivity 3454 3656
HDD 3260 3219

 とはいえ、せっかくのGPU性能を生かせる用途といえば、やはりゲームだ。試用時間の都合上、実際にゲームをインストールしてプレイするには至らなかったが、「3DMark06」で簡単にパフォーマンス測定を行なった。独立GPUのオン/オフ状態でそれぞれ計測している。

3DMark06
テスト項目 独立GPU オン 独立GPU オフ
3DMark 3541 2161
SM2.0 1283 762
HDR/SM3.0 1385 800
CPU 2177 2182

 結果はご覧のとおり、CPU性能が変わらないのに対して、独立GPUのオン/オフで40%程度の性能差がついている。ちなみに、チップセット内蔵GPUだけでの性能は、独立GPUとしてGeForce 9300Mを搭載する「VAIO type Z」(関連記事)とほぼ同等であった。ローエンドの独立GPUに匹敵する性能を、チップセット内蔵GPUで実現しているのは評価できる。

 高性能なわりに安価な点も魅力だ。評価機構成での実売価格は13万円台で、XPS M1330の登場直後の価格に比べると、格安と言ってもいい。モバイルと呼ぶにはやや重いながらも、シャープなデザインと高い性能は、「メインマシンとして使える高性能モバイルノート」を求めるユーザーにはもってこいの製品と言えるだろう。

Studio XPS 130(評価機)の主なスペック
CPU Core 2 Duo P8600(2.40GHz)
メモリー DDR3-1066 2GB
グラフィックス GeForce 9500M(G98M+256MB、MCP79MX)
ディスプレー 13.3型 1280×800ドット
HDD 160GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR
カードスロット ExpressCard/54×1、8-in-1メディアカードリーダー(メモリースティック/SDメモリーカード/MMCなど)
サイズ 幅319×奥行き236×高さ34.3(最薄部22.5)mm
質量 約2.2kg
バッテリー駆動時間 約4.4時間(6セルバッテリー)
OS Windows Vista Ultimate SP1 64bit版
価格 13万3630円(掲載時点)

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