ハイパフォーマンスモバイルの面目躍如
評価機はCPUにCore 2 Duo P8600(2.40GHz)を搭載するなど、CPU、GPUともに2kg前後のノートパソコンとしては強力なスペックを誇る。ウェブブラウジングやビジネス用途はもちろん、動画編集等も十分こなせるだろう。また、GPUはNVIDIAのGPU演算技術「CUDA」に対応しているので、CUDA対応のエンコーダーなどがより快適に動作する。
PCMark Vantage | ||
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テスト項目 | 32bit版スコア | 64bit版スコア |
PCMark | 3613 | 3887 |
Memories | 2413 | 2327 |
TV and Movies | 2656 | 2679 |
Gaming | 2731 | 2968 |
Music | 3764 | 3476 |
Communications | 3822 | 4003 |
Productivity | 3454 | 3656 |
HDD | 3260 | 3219 |
とはいえ、せっかくのGPU性能を生かせる用途といえば、やはりゲームだ。試用時間の都合上、実際にゲームをインストールしてプレイするには至らなかったが、「3DMark06」で簡単にパフォーマンス測定を行なった。独立GPUのオン/オフ状態でそれぞれ計測している。
3DMark06 | ||
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テスト項目 | 独立GPU オン | 独立GPU オフ |
3DMark | 3541 | 2161 |
SM2.0 | 1283 | 762 |
HDR/SM3.0 | 1385 | 800 |
CPU | 2177 | 2182 |
結果はご覧のとおり、CPU性能が変わらないのに対して、独立GPUのオン/オフで40%程度の性能差がついている。ちなみに、チップセット内蔵GPUだけでの性能は、独立GPUとしてGeForce 9300Mを搭載する「VAIO type Z」(関連記事)とほぼ同等であった。ローエンドの独立GPUに匹敵する性能を、チップセット内蔵GPUで実現しているのは評価できる。
高性能なわりに安価な点も魅力だ。評価機構成での実売価格は13万円台で、XPS M1330の登場直後の価格に比べると、格安と言ってもいい。モバイルと呼ぶにはやや重いながらも、シャープなデザインと高い性能は、「メインマシンとして使える高性能モバイルノート」を求めるユーザーにはもってこいの製品と言えるだろう。
Studio XPS 130(評価機)の主なスペック | |
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CPU | Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
メモリー | DDR3-1066 2GB |
グラフィックス | GeForce 9500M(G98M+256MB、MCP79MX) |
ディスプレー | 13.3型 1280×800ドット |
HDD | 160GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR |
カードスロット | ExpressCard/54×1、8-in-1メディアカードリーダー(メモリースティック/SDメモリーカード/MMCなど) |
サイズ | 幅319×奥行き236×高さ34.3(最薄部22.5)mm |
質量 | 約2.2kg |
バッテリー駆動時間 | 約4.4時間(6セルバッテリー) |
OS | Windows Vista Ultimate SP1 64bit版 |
価格 | 13万3630円(掲載時点) |