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重いノートPCはもう要らない? オススメ機種早わかり

買う前に読むスマートフォン基礎知識(後編)

2009年02月14日 15時43分更新

文● 乙野隆彦

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容量:大容量データを持ち歩くならメモリーカード対応機種を


メモリカード

どんどん小型化・大容量化するメモリカード

 仕事やプライベートで大容量データを携帯するつもりなら、microSDカード対応機種を選ぶようにしたい。X04HTのように本体の記憶容量が4GBと大きい機種は、普段接続しているパソコンにつないでデータを渡す際には手軽だが、別のパソコンとの間でデータを移動させる際などに手間がかかることがある。

 その点、microSDカードに対応した機種なら、大容量のデータをカードの数や容量が許す限り持ち運べる。たとえば出先やインターネットカフェのパソコンでデータを受信し、それをmicroSDカードに移し、移動中にスマートフォンでチェックする、といったことも可能だ。

 microSDカードスロットがある機種でも、大容量の規格(microSDHC)に対応している機種は、X05HT、S12HTなど限られているので必要ならチェックしておこう。

 ちなみに、iPhone 3Gは、本体容量が8GB、16GBとなかなかのサイズだが、microSDカードなど外部記憶メディア用のスロットがない。このため自分のパソコン以外とデータを受け渡しする際には、メールなどを利用する必要がある。


マルチメディア:遊びで使うならファイルの対応フォーマットとカメラ機能をチェック


 動画や音楽を視聴したり、YouTubeを外出先で見るなど、マルチメディア機能を活用したいのであれば、各機種が対応している動画、音声フォーマットをよく確認しておこう。例えば、X05HTやS22HTは音楽としてWMA、MP3、AAC各形式、動画ではWMV、MP4、H.264形式などに対応しているが、WILLCOM 03はAACやMP4、H.264形式などには対応していない。

 自分がふだんパソコンで利用している映像、音楽ファイルのフォーマットを確認して、それが対応している機種を選ぶようにすることが肝心だ。対応フォーマットの幅でいえば、X05HT、X04HT、S21HT、S22HTといった新しめの機種がやはり幅広い。

 また、ブログの更新などでカメラを活用したいなら、カメラ機能も押さえておきたい。

カメラ機能

カメラ機能もよく考えて選びたい

 メインカメラの画素数は、X05HT、X04HT、S21HT、S22HTなどが320万画素と多い。現状で一番画素数の多いカメラが付いたスマートフォンを選ぶなら、このあたりが選択肢だ。ただし、これらの機種はデジタルズームが4倍。S11HTなどは、300万画素でデジタルズームは最大8倍まで。さらに、200万画素のカメラでデジタルズーム8倍の機能を持つ機種もある(S12HTなど)。このあたりのスペックも、自分の目的に合わせてよく注意して検討しよう。また、動画撮影の可否などについても押さえておきたいところだ。


対応周辺機器や純正オプション製品をチェック


 スマートフォンの面白さは、周辺機器を追加してさらに活用の幅を広げていけるところにある。購入後にバリバリ使い倒すつもりなら、対応の周辺機器がどれくらいリリースされているのかもチェックしておこう。使える周辺機器の種類から、買いたい機器が絞られてくることもある。

 純正品・サードパーティ製品で、液晶シート、クレードル、大容量バッテリ、GPSユニット、折りたたみキーボード(外付け)、イヤホン(ヘッドセット)、ケース(ホルダー)などにどんなものがあるかをあらかじめ確認しておくといい。仕事で大いに活用したいなら、例えば「アダプタ+バッテリ+キーボード」の組み合わせなどが出張キット一式になるだろう。同時に買う必要はもちろんないが、予算として計上しておくと、後々、不便な思いをすることを減らせるはずだ。

 ファッション性にこだわりたい人は、特にケースのラインナップには要注目だ。革製など高級感のある製品もあるので、気に入ったデザインがないか、探してみよう。見た目から入るのも十分アリだ。


意外と使える便利ソフトもチェック!


コラムリーダー

WILLCOM 03に付属する文書読み取りソフト「コラムリーダー」。撮影した活字を読み取ってテキストデータとして利用できる

 また、Windows Mobileに標準で付属するアプリケーション以外に、どんなアプリケーションがプリインストールされているのかも、チェックしておきたい。例えば、名刺読み取りソフト(X05HT、WILLCOM 03など)、辞書(X05HT、HT02A、HT01A、WILLCOM 03など)、乗り換え案内ソフト(X05HT、S22HTなど)といった具合だ。もちろん、購入後にダウンロード販売のものを入手して揃えてもいいが、後から追加できない機能もある。自分が想定していなかった使い方を発見できる機会にもなるので、付属アプリケーションのラインナップもよく確認しておこう。









(次ページへ続く)

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