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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第2回

地図好きにはタマラナイ!? iPhoto「撮影地」機能

2009年02月07日 09時00分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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位置情報、どうやって付けるの!?


 使い方が分かったところで気になるのは、iPhotoがどうやって写真の撮影地を特定しているかだ。まさか写真に写った風景を元に判別している、なんてことはない。

 カギは、デジカメ写真に含まれた位置情報(ジオタグ)。「25.35933」「121.56654」といった具合に、何らかの手段で経度/緯度の数値を取得して、写真と関連付けているのだ。iPhotoにおいてこのジオタグを作る方法は、主に下記の3つが考えられる。

  1. GPS内蔵のカメラを利用する
  2. iPhotoで入力する
  3. GPSロガーを使う

【1】GPS内蔵のカメラを利用する

COOLPIX P6000

COOLPIX P6000

 最もお手軽なのが、GPS内蔵のカメラを利用することだが、該当するカメラというのはそう数が多くない。現行製品では、ニコンの「COOLPIX P6000」がよく知られている(関連記事Amazon.co.jpで見る)。Macユーザーになじみ深いところでは、iPhoneも撮影した画像にジオタグを埋め込んでくれる。

COOLPIX P6000

P6000で撮影した写真をiPhotoで開き、詳細情報を見たところ。「場所」項目に緯度/経度の数値が埋め込まれている

COOLPIX P6000

P6000であらかじめGPSをオンにして撮影し、iPhotoに取り込めば、何の手間もかけずに写真の「撮影地」を地図上に表示してくれる。「撮影地」機能をフル活用するという意味では、P6000を使うのがベストだろう

iPhone

iPhoneで撮った写真の詳細情報。こちらもiPhotoで取り込めば、すぐに地図上に表示してくれる


【2】 iPhotoで入力する

 とはいえ、誰もがP6000やiPhotoを持っているワケではないし、やっぱり使い慣れた自分のカメラで撮影したいという人も多いだろう。GPSを内蔵していないカメラでは、まずiPhotoを使い手動で撮影地を入力していこう。

 「いちいち手入力は嫌だなぁ」と面倒くさがるなかれ。実はiPhotoには大きな都市や名所のデータベースが用意されており、その名前を打ち込むだけでデータベースから候補を引っ張ってきて表示してくれるのだ。ユーザーは候補から目当ての場所を選べばいい。

 実際、撮影地の入力を試してみると、写真が地図上に目に見えて整理されていくので、やっているうちに意外と楽しくなってくる(筆者だけ!?)。家族や友達と旅行に行ったのなら、「あそこの店が美味しかった」「ここでお土産を買ったね」と盛り上がりながら整理するのもいいかもしれない。

写真やイベントの「i」アイコンをクリック。「イベントの場所を入力」を押して、撮影場所を打ち込むと、候補が下に表示される(画像では「松本」と入力した)

完了

候補から決定すると、地図上にピンを立ててくれる。「完了」を押せば設定終わりだ

なぜ熊本城はない

今のところ、データベースに登録されていない地名や名所も多々ある。筆者が撮りためた城の写真を読み込ませてマッピングしようとしたところ、大阪城、名古屋城、姫路城、松本城、二条城、小田原城あたりは入っていたが、なぜか熊本城は候補に出てこなかった。また、ハワイはあるが、グアムやサイパンは表れない。その辺のチョイスは謎だ

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