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2008年CPUクーラー最強王者決定戦! 第3回

CPUクーラー2008年発売モデル最強王座はどれだ?【後編】

2009年01月31日 20時00分更新

文● 宇野 貴教

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マザー上部をすっぽり覆う特大トップフロー
Thermaltake「BigTyp14Pro」

●対応ソケット:LGA775、AM2
●寸法/重量:156(W)×155(D)×128(H)mm/800g
●ファン回転数:1000~1600rpm
●風量:最大85.76CFM
●ノイズ:16~24dB
●実売価格:8980円前後
●製品情報URL:http://www.thermaltake.co.jp/product/Cooler/Retail/CL-P0456/CL-P0456.asp
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/186/186688/

 装着するとマザーボード上部のほとんどを覆い尽くしてしまうほど巨大な放熱フィンを持つトップフロータイプのCPUクーラー。天頂部に装備するファンは140mm角タイプとこれまた巨大なもので、付属のファンコントローラ機能により1000~1600rpmで回転数を調整できる。
 取り付けは、CPU接触部の上を大きなフィンが覆っているので多少やりづらい感はあるがスムーズに行なえた。大型クーラーの中では比較的取り付けやすい部類になるだろう。トップフロータイプなので周辺への冷却も優秀。VRMは約35℃、チップセットは約34℃を記録した。そして肝心のCPUも32℃とトップタイの数値をマーク。冷却に関しては文句なしの性能である。ファンノイズは低音が響くのか、数値以上にうるさく感じるのが残念なところだ。

  CPU温度
(アイドル時)
CPU温度
(ピーク時)
VRM温度
(ピーク時)
チップセット温度
(ピーク時)
騒音
(アイドル時)
騒音
(ピーク時)
  15℃ 32℃ 35.5℃ 34.7℃ 38.5dB 57.3dB
純正より -13℃ -15℃ -12.9℃ -15.7℃ +0.8dB +5.8dB

メモリ冷却用のサテライトファンを装備
Thermaltake「BigTypVP」

●対応ソケット:LGA775、AM2
●寸法/重量:122(W)×122(D)×103(H)mm/822g
●ファン回転数:1300~2000rpm
●風量:最大86.5CFM
●ノイズ:16~24dB
●実売価格:6480円前後
●製品情報URL:http://www.thermaltake.co.jp/product/Cooler/Retail/CL-P0477/cl-p0477.asp
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/176/176476/

 同社の「BigTyp14Pro」と同じくトップフロータイプの製品で、こちらのほうは120mm角ファン搭載に合わせてサイズがやや小型化されており、ヒートパイプも半分の長さになっている。この製品の目玉は、アタッチメントで別途メモリ冷却専用の120mm角サテライトファンを装着できることだ。トップフロータイプなのでそれだけでも十分冷えそうなものだが、極限までメモリをオーバークロックする人には役に立ちそうである。
 取り付けに関してはまったく問題なく簡単に行なえた。上位モデルの「BigTyp14Pro」までの性能は期待できないものの、高負荷時のCPU温度は40℃とまずまずの数値を示した。VRMとチップセットの温度はトップクラスの冷え方なので、「BigTyp14Pro」とどちらにするか迷ったら、予算とケース内の設置スペース、そしてサテライトファンの必要性を考慮して選ぶとよいだろう。

  CPU温度
(アイドル時)
CPU温度
(ピーク時)
VRM温度
(ピーク時)
チップセット温度
(ピーク時)
騒音
(アイドル時)
騒音
(ピーク時)
  16℃ 40℃ 26.3℃ 31.5℃ 36.7dB 57.5dB
純正より -12℃ -7℃ -22.1℃ -18.9℃ -1dB +6dB

(次ページへ続く)

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