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2008年CPUクーラー最強王者決定戦! 第3回

CPUクーラー2008年発売モデル最強王座はどれだ?【後編】

2009年01月31日 20時00分更新

文● 宇野 貴教

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5層構造の大型サイドフローCPUクーラー
サイズ「無限 弐」

●対応ソケット:LGA775、1366、478、AM2、940、939、754
●寸法/重量:130(W)×100(D)×158(H)mm/870g
●ファン回転数:0~1300rpm(±10%)
●風量:0~74.25CFM
●ノイズ:0~26.5dB
●実売価格:4980円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/mugen2.html
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/195/195227/

 サイズの大型サイドフローCPUクーラー「無限」の後継モデル。放熱フィンの密度がかなり高めのヒートシンクは5つの独立したブロックに分割され、それぞれにヒートパイプがベース部分から伸びている。冷却ファンは120mm角0~1300rpmで、どの方向からでも取り付けられるユニークな機構を備えている。これならば取り付けたあとで「クーラーの向きを間違えた」と気がついても安心である。
 LGA1366に対応したためか、サイズ製品としては珍しくバックプレートを用いて固定する。なお、LGA1366に取り付ける場合はCPUソケットの固定金具も外す必要があるので、取り付けはかなり難しそうだ。冷却性能はCPU高負荷33℃とトップに肉薄する性能を示した。ファンノイズもそこに抑えられているので、あまり煩いのは困る人にはありがたいと言える。ただし周辺冷却は得意ではないようである。

  CPU温度
(アイドル時)
CPU温度
(ピーク時)
VRM温度
(ピーク時)
チップセット温度
(ピーク時)
騒音
(アイドル時)
騒音
(ピーク時)
  15℃ 33℃ 53.8℃ 55.2℃ 35.8dB 47.3dB
純正より -13℃ -14℃ +5.4℃ +4.8℃ -1.9dB -4.2dB

フィンとパイプが織りなす見事な造形美
Thermaltake「V1AX」

●対応ソケット:LGA775、AM2、940、939、754
●寸法/重量:147(W)×92(D)×143(H)mm/420g
●ファン回転数:1300~2000rpm
●風量:最大86.52CFM
●ノイズ:16~24dB
●実売価格:5480円前後
●製品情報URL:http://www.thermaltake.com/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001168&id=C_00001169&name=V1+AX&ov=n&ovid=
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/188/188877/

 ミラーコーティングされた2本の銅ベースヒートパイプが、扇型に配置された放熱フィンに接続する。扇フィン-110mm角ファン-扇フィンという構造は、外観の美しさではトップクラスに位置する製品であることは間違いない。さらにこの構造はCPU接続部分が狭くなっているので、取り付け作業も行ないやすいというメリットもある。ファンにはファンコントローラが装着されており1300~2000rpmで回転数制御可能だ。
 CPU接触部付近のスペースが空いているため取り付けは簡単に行なえる。見た目だけでなく冷却性能もCPU高負荷時37℃とまずまずの性能を見せた。搭載する110mm角ファンの回転数が2000rpmのため風量も多く、周辺部分にも風が当たりVRMやチップセットもよく冷えるようだ。そのかわりファンノイズはかなり高めで、回転数を絞らずに常用するのはかなり厳しい。

  CPU温度
(アイドル時)
CPU温度
(ピーク時)
VRM温度
(ピーク時)
チップセット温度
(ピーク時)
騒音
(アイドル時)
騒音
(ピーク時)
  14℃ 37℃ 30.6℃ 32.1℃ 39.2dB 57.7dB
純正より -14℃ -10℃ -17.8℃ -18.3℃ +1.5dB +6.2dB

(次ページへ続く)

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