古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第41回

HIV感染後にブログを始めた「遺言」さんの素顔

2009年は気楽に日常を伝えたい

――　遺言さんはこれまで、毎年目標を立てて記事を書いていますよね。2008年は客観的なレポートを中心に展開しました。2009年はどうされますか？

遺言　「判決」シリーズで読者の方のコメントを読んで、皆さんすごくまじめに読んでくださっていると感じました。そこで2009年は、何も考えないで読めるような、1年間避けてきた日々の近況を書こうと思っています。あまのじゃくなので(笑)

――　2007年以前に戻る感じですか？

遺言　そうですね。ただ、重くはしたくないです。本当に気楽に、何も考えずに読めるような記事ですね。

　2007年以前は、結構まめに更新していたんですけど、段々と勝手に自分に与えられた課題みたいになってきたんですよ。それが嫌で2008年は更新頻度を重視せずに書いたのですが、2009年は、もっと気楽に構えて更新頻度を上げたいと思います。

取材時(12月末)のコメントどおり、2009年は日常を伝える軽いテイストの日記が増えた。ただし、どうしても書きたいもう一つのシリーズがあるとのことで、今後2008年風の記事が登場する可能性が高い

――　最後に、我々が懸念していることがあります。この記事で遺言さんのブログが注目されると、どうしても望まざる人の目にも晒されることになります。それでも記事を掲載して大丈夫ですか？

遺言　2ちゃんねるでスレッド立ったときに、ある程度耐性がついていますからね(笑)　それにHIVに関して色々と知ってもらいたいという気持ちも強いです。

　たとえば「治療費が月に何十万円もかかるらしい」と言っている人もいるんですが、「今は色々と制度があるからそうでもない場合があるよ」と教えてあげたいです。それに、この記事がきっかけで、僕と似た状況の人が、HIV検査を抵抗なく受けてもらえるようになればうれしいと思っています。

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筆者紹介──古田雄介

　元建設現場監督＆元葬儀業者＆現古銭マニア＆毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。

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