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快適タッチパソコン「TouchSmart」がノートになった

2009年01月22日 14時26分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 ヒューレット・パッカード(HP)の「TouchSmart PC」と言えば、タッチパネルでの操作感を重視した大画面ディスプレー一体型パソコンとして、独自の地歩を占める製品だ。そのTouchSmartのコンセプトをモバイルノートに盛り込んだ「HP TouchSmart tx2」が日本HPから発表された。

HP TouchSmart tx2

「HP TouchSmart tx2」。模様は「ZEN-design“utakata”」と名付けられている

 ラインアップ面では「HP Pavilion Notebook PC tx2505」の後継に当たる製品で、ディスプレーサイズは等しく、本体サイズもほぼ同等だ(下記スペック表参照)。デザインも形状やディスプレー面の回転ギミックは従来どおり。大きく進化したのは、売りのタブレット機能だ。

 TouchSmart tx2では、イスラエルのN-trig社が開発したタブレット技術「DuoSense」を採用する。タッチパネルディスプレーは液晶パネルの上に静電容量式のセンサーパネルを1枚載せた構造となっており、液晶パネルを保護層と感圧センサーでサンドイッチしたtx2505のタッチパネルディスプレーとは異なる。タッチ操作は指でも付属のペンでも行なえる。

 複数の指で操作する「マルチタッチ」に対応する点も特徴となっている。「HPデュアルモード・テクノロジ」と呼ぶこの技術では、画面を指で払って動かすフリックや、拡大縮小や回転の操作を2本指で行なえる。感圧式ではないので触れるだけで反応するほか、タッチの読み取り精度や速度が精密かつ高速なので、指での操作にも機敏に反応する。タッチ操作に適したユーザーインターフェースを持つメディアファイル再生・編集ソフト「TouchSmartソフトウェア」も付属している。

 ディスプレーのサイズは12.1型ワイドサイズで、解像度は1280×800ドットとオーソドックスなもの。ディスプレー部分はヒンジの中心で180度回転し、タブレットスタイルでの操作も可能だ。LEDバックライトの採用により、本体をやや軽量化するのにも役立っている。

 パソコンとしての基本スペックは、前モデルとあまり変わっていない。店頭販売モデルの「短納期モデル」の場合、CPUはAthlon X2 QL-62(2.0GHz)を搭載。2GBのメモリーと160GB HDDを内蔵する。グラフィックス機能にはAMD M780Gチップセットの内蔵機能(Radeon HD 3200)を使用する。

 重さは従来機種よりやや軽い約2.0kg。バッテリー駆動時間は約x時間。同社直販サイト「HP Directplus」および量販店で2月上旬から発売。価格は10万円前後から。

お詫びと訂正:掲載当初、発売日を「本日から」と記載していましたが、正しくは「2月上旬から」でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2009年1月27日)

HP TouchSmart tx2(春モデル ベーシックモデル)の主なスペック
CPU Athlon X2 QL-62(2.0GHz)
メモリー DDR2-800 2GB
グラフィックス AMD M780Gチップセット内蔵
ディスプレー 12.1型ワイド 1280×800ドット
HDD 160GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g
カードスロット ExpressCard 34、5in1メディアスロット(SD/SDHC/メモリースティック/xDピクチャーカード等兼用)
サイズ 幅308×奥行き245×高さ41mm
質量 約2.0kg
バッテリー駆動時間 約3時間10分
OS Windows Vista Home Premium SP1
価格 10万円前後から(最小構成価格)

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