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消費電力はブラウン管テレビの約2分の1――今すぐ替えなきゃ「もったいない」?

ソニーの薄型テレビ、最強の節約力を検証する

2009年01月21日 13時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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ブラビア春モデルで使える省エネ4大テクニック!

 つづいては教室を使った「省エネ講座」という形で46V型サイズの「KDL-46V5」の省エネ機能をチェックした。今回実装した機能は「人感センサー」と「省エネスイッチ」の2つだ。さらには一緒に使いたい2大テクニックも紹介、あわせて省エネ4大テクニックの実力を見ていこう。

ソニー直伝、ブラビア春モデルの4大<省エネ術>。さーそれでは1つずつチェックしていこうではありませんか

1) 画質モードをきちんと設定する!

 えーまずは当たり前に思われるかもしれないけど「画質モードの設定」。お店でディスプレーされているときはいちばん明るく鮮やかな「ダイナミック」に設定されており、実際けっこう消費電力を食っている。それを「スタンダード」「シネマ」に変えるとどんなもんなのか見てみよう。

まずはダイナミックモード。130W後半をウロウロしており、かなり食っている

つづいてはスタンダードモード、100W前後。これだけでもかなり削減された

最後はシネマモード。90W台に突入し、かなり減っていることがわかる。ただし画面はやや暗めだ


2) 明るさセンサーをONにする!

 つづいては明るさを内蔵のセンサーで検知し、画面の鮮やかさを適正に保つ「明るさセンサー」をONにすること。なんだよあったりまえじゃーんと思うが、「なんか明るい方がいいかもな」とか言って、案外やってなかったりするものだ。

明るさセンサーをONにして部屋を暗くする。シネマモードと同様の90W台となった。とりあえずONにしといて損はない


3) 新機能・人感センサーを活用する!

 それではいよいよ今回の新機能を検証する。まずは1つ目「人感センサー」だ。テレビの本体前部に人の「動き」を感知するセンサーがついており、一定時間動きがないと「誰もいない」と判断し、テレビの「映像だけ」(ここがポイント)をオフにするというもの。

 その後さらに何も動きがないと、自動的にスタンバイモードに移行する。眠るとき、テレビをつけっぱなしにして「音だけ聞いて」いて、やがてタイマーで切れるように設定している、1人暮らしの寂しい人(筆者である)にはうってつけの機能だろう。

センサーは本体前部の丸いボタンのようなものがそれ。検知するのは前方80度範囲の動き。部屋によるが3~5mくらいの半径をカバーする。時間は5分/3分/60分/7秒(お試し)から選択

人感センサー作動前(左)、作動後(右)。映像モードはダイナミックに設定。当たり前だが映像が表示されていないので、消費電力は50W台まで落とせる。音声は出ているので、台所でニュース番組を声だけ聞きながら料理するなんてことも


4) 新機能・省エネスイッチで待機電力をカットする!

 そして最後は「省エネスイッチ」。本体左側についているスイッチで完全に電源を落としてしまい、「電源プラグをひっこぬいた」ような状態にする。当然のことながら待機電力は限りなくゼロに近づくという仕組みだ。

 時計の設定などもリセットされてしまうが、電源を入れればデータを取得しなおすので問題はないだろう。また、HDMIリンクで接続したレコーダーなどと電源を連動させている場合は、接続先の電源も完全に落としてしまうので設定に注意。

本体左側の「省エネスイッチ」。通常の待機電力は約0.02W以下程度だが、省エネスイッチを入れると限りなくゼロに

 というわけで、実際に春モデルの省エネ性能をチェックしてきた。これまでも同社はブラビア「JE1シリーズ」で省エネ性能をアピールしてきたが、そのメインはあくまでビジネスマン目線のものだった。「CO2が何グラム減る」「杉の木が何本分のエコ効果」である。

 でもそれは筆者のようなユーザーサイドから見ると「?」なものだった。そこを今回、これだけ分かりやすい形で動機づけにつなげられているのは正直スゴい。2011年まで買いびかえ、と思っていたユーザーの心を揺り動かす仕掛けは成功と言えるだろう。


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