独特の風合いが楽しいプリントクオリティー
本製品の楽しさは、やはりプリントだろう。画質は気にせず気軽に撮って、気に入った写真を印刷するスタイルがベスト。その印刷機能には、ランダムに写真を並べる「シャッフル」や、枠が選べる「フレーム」など、写真を楽しめるモードが用意されている。
よくも悪くもポラロイド風といった仕上がり。色もくすみがちで、品質重視派にはお勧めできない。ポートレート撮影時など、昼間でもフラッシュを使ったほうが、肌色はいい仕上がりになるようだ。
ただし、画質よりもその場でプリントする楽しさに重点を置いたカメラなので、多少は目をつぶりたい。このくすんだ発色を逆手に取って、見慣れた風景をアート風に印刷するなど、トイカメラのように楽しむのもいい。
【Conclusion】
○ その場でプリントできる点が非常に楽しく、気軽にどんどん使えてしまう。1枚約40円というプリント価格を気にしなければ、かなり遊べるアイテムだ。
× プリントの発色に偏りがあり、きれいな青空や肌色の再現が苦手。高価な本体価格に加え、専用紙が必要なためランニングコストが高いのも残念。