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今年は「65万円控除」に挑戦! 「Macの青色申告 Ver.5」

2009年01月23日 16時00分更新

文● 宮下英之

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Macの青色申告 Ver.5 【SPEC】
開発/販売元●マグレックス 価格●1万3440円
http://magrex.co.jp/

対応システム●Mac OS X10. 4.11以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G3以上、またはIntel CPUを搭載したMac

【COMMENT】 専門知識がなくても、伝票に数値を入力していくだけで青色申告書を作成できる。特に、青色申告初心者にお勧めしたい。


青色申告に必要な複式帳簿の作成を強力サポート

 「Macの青色申告 Ver.5」は、青色申告に必要な複式帳簿の作成を支援するソフトだ。

 青色申告には、損失を来期に繰り越したり親族の給与を経費として扱えたりといったメリットもあるが、何と言っても申告時に特別控除を受けられる点が魅力。対象になるのは、給与ではなく報酬として収入を得ている個人事業所得者、つまり個人商店やフリーランスで働いているイラストレーター、プログラマー、ライターなどだ。2009年3月15日までに税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出すれば、2009年度ぶんから申告できる。

 青色申告には10万円控除と65万円控除の2種類があり、65万円控除を受けるには資金の流れを記した複式帳簿を提出しなければならない。そこで、本ソフトの出番だ。操作がわかりやすく、複雑な計算は不要。専門知識がなくても決算書をスムーズに作成できる。

 まずは「設定・登録」タブで基本的な情報と設定を入力する。自宅や自家用車など公私で利用する経費は「経費按分設定」で割合を決め、パソコンやコピー機といった固定資産の減価償却を計算するなら「固定資産台帳」を使う。

Macの青色申告 Ver.5

自宅を仕事場にしている場合は、「設定・登録」タブの「経費按分設定」にその割合を入力すればいい

Macの青色申告 Ver.5

10万円以上の機材は固定資産だ。取得年月日や耐用年数を「固定資産台帳」に入力すれば、減価償却を自動で計算してくれる

 「仕訳帳」や「振替伝票」など日々の帳簿入力は、「入力・表示」タブから実行する。仕訳けの形態は、「バインダー」に登録されている項目をマウスで選択すればいい。また前年度までの入力データを呼び出す機能が追加されたので、どの項目に分類するのかを忘れたときは参照しよう。

Macの青色申告 Ver.5

「仕訳帳」にデータを入力する際には、「バインダー」を併用すると便利。仕訳項目をマウス操作で指定でき、入力作業を強力にサポートする

Macの青色申告 Ver.5

過去のデータを読み込むには、「アプリケーション」→「MacAoiroV5」→「move」フォルダーに参照したいファイルを登録。あとは、「メンテナンス」の「参照データ更新」ボタンをクリックすればいい

 ひと通りデータの入力が済んだら、「集計・決算」タブから申告時に提出する「青色申告決算書」を印刷すれば提出書類の完成だ。

 なおバージョン5では、確定申告書Bの出力にも対応している。確定申告書Bは、個人事業主など事業所得や不動産所得のある人が利用する書類。保険や経費などの支出を指示に従って記入すると、還付金/追納金の額が算出される。申告書は税務署で入手できるほか、国税庁のウェブページ上でも作成可能だ。

Macの青色申告 Ver.5

「残高試算表」から入力した内容に誤りがないか確認し、問題がなければ「青色申告決算書」の「印刷」ボタンで提出書類を出力しよう

 青色申告には会計の基本的な知識が必要になるが、本ソフトを使えば誰でも簡単に作成できる。ソフトの購入費を経費として計上できるうえ税金も抑えられるので、該当する人はぜひ導入しよう。

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