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Extreme Overclocking Party 2009 1st

Phenom II、6GHz超え! 液体窒素ならココまでデキる!

2009年01月11日 22時00分更新

文● 宇田川/Webアキバ編集部

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 先日お伝えしたエクストリームクーリング(液体窒素冷却)オーバークロックイベント「Extreme Overclocking Party 2009 1st」が11日(日)、OVERCLOCK WORKS内特設スペースにて開催された。

エクストリームクーリング(液体窒素冷却)オーバークロックイベント「Extreme Overclocking Party 2009 1st」が11日(日)、OVERCLOCK WORKS内特設スペースにて開催された

 巨大な液体窒素ボンベが会場の片隅に鎮座するOVERCLOCK WORKS内特設スペースにて「Phenom II X4 940 Black Edition」を使用した世界記録を狙うオーバークロックチャレンジを実施。
 会場に4台用意された液体窒素冷却用マシンの特製の銅製の冷却塔に液体窒素を注ぎオーバークロックを行なった。
 前日行なったイベントでも語られたように「Phenom II X4 940 Black Edition」のオーバークロック耐性の高さからか軽く“6GHz”をクリア。さすがに6GHzオーバーで安定状態を維持するのは簡単ではないが、設定を詰め、いかに高いクロックでSuperπを完走させられるかなどを何度も入念にチェックした。

巨大な液体窒素ボンベ。ここから液体窒素を取り出す際に噴き出すガスの迫力に液体窒素冷却のスゴサが伝わる

カップメンの発泡スチロール容器を用いて液体窒素を冷却塔に注ぐ。液体窒素レベルの低温は触れると危険なハズだが、意外とラフに扱うのがエクストリームクーリング(液体窒素冷却)オーバークロッカー流!?

Superπでのスコア例

Superπでのスコア例

液体窒素でマイナス184℃

液体窒素でマイナス184℃

兄貴も来場!

 予告通り「兄貴」ことAMDの土居 憲太郎氏もイベントに参加。自身のブログ用に液体窒素冷却マシンのオーバークロックチャレンジを盛んにカメラに収めていた。
 また、今回のイベントについて「(私の)知っている限り、製品出荷前に本社とオレゴンのUSで(液体窒素冷却のオーバークロックを)行なったんですが、まだ日本では液体窒素を使用したオーバークロックはやったことがなく初めて見ることができ、且つワールドレコードを出すことができ嬉しく思います」とコメント。近いうちに兄貴のブログ「兄貴と紳士の遠吠え(仮)」でも今回のネタについて書くとのことだ。
 アキバでもユーザーやショップの反応が上々の「Phenom II」。今後CPUシェアをどの程度奪い取れるか楽しみなところだ。

予告通り「兄貴」ことAMDの土居 憲太郎氏もイベントに参加。自身のブログ用に液体窒素冷却マシンのオーバークロックチャレンジを盛んにカメラに収めていた

ついに世界記録更新!

 液体窒素を使用したオーバークロックアタックを試みること数時間、ついに世界記録を更新することに成功(1月11日夕方時点において世界記録)。記録は6235.41MHz(6.23541GHz)、つまり定格3.0GHzの「Phenom II X4 940 Black Edition」が倍以上のクロックにまでオーバークロックできたということだ。液体窒素を使用したオーバークロックなので、誰でもすぐに行なえるわけではないが、通常のオーバークロックでもある程度の伸びは期待できそうだ。

液体窒素を使用したオーバークロックアタックを試みること数時間、ついに世界記録を更新することに成功(1月11日夕方時点において世界記録)。記録は6235.41MHz(6.23541GHz)、つまり定格3.0GHzの「Phenom II X4 940 Black Edition」が倍以上のクロックにまでオーバークロックできた

 早速、世界中のオーバクロッカーが記録を寄せる「オーバークロック ワールドレコード データベース」に登録しOVERCLOCK WORKS店内の特設会場に拍手が沸き起こった。
 なお、このページを読んでいる方ならすでにご存じだと思うが、CPUのオーバークロックはあくまで自己責任という扱いの行為となり、メーカーの保証も対象外となることを肝に銘じておいていただきたい。

来場者も液体窒素体験

来場者も液体窒素冷却体験

特設のイベントスペースに設けられた液体窒素冷却のオーバークロック用PCを来場者も手ほどきを受けながら触ることができた。普段あまり扱うことのない液体窒素での冷却に、来場者もデモンストレーターのオーバークロックレクチャーを真剣に耳を傾けた

(次ページへ続く)

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