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T教授の「戦略的衝動買い」 第35回

噂のEye-Fiを試す―写真を飛ばせる無線付きSDカード

2009年01月05日 17時14分更新

文● T教授

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 昨年末、日本国内でやっと発売開始されたEye-Fiカードは、残念ながら米国内で彼女が愛用している「Explorer」というモデルではなく、「Share」という下位モデルだ。Shareは撮影済みのデジカメ画像をパソコンの任意のフォルダーに無線転送できる。また自宅にWiFiルーターを設置していれば、デジカメから直接、撮影した画像をウェブ上の写真公開サイトやblogなどにアップロードも可能だ。しかし、ジオタグを自動的に取得して写真に埋め込むことはできない。

筆者は、今回、生まれて初めてウェブ上のアルバムサイトの”Picasa”に登録した撮影済み写真が、自宅のWiFiルータを経由してどんどんウェブサイトにアップされる

筆者は、今回、生まれて初めてウェブ上のアルバムサイトの「Picasa」に登録した。撮影済み写真が、自宅のWiFiルータを経由してどんどんウェブサイトにアップされる

Picasa上にはデジカメで撮影した画像が次から次にアップロードされて行く

Picasa上にはデジカメで撮影した画像が次から次にアップロードされて行く

Picasa上にアップされた我が家の愛犬ボビーの画像。 Eye-Fi Shareではジオタグを自動取得できないので、「写真の場所」が特定されていない(右端)。必要なら、ユーザが地図上の場所をポイントして人為的に指定する必要がある

Picasa上にアップされた我が家の愛犬ボビーの画像。 Eye-Fi Shareではジオタグを自動取得できないので、「写真の場所」が特定されていない(右端)。必要なら、ユーザが地図上の場所をポイントして人為的に指定する必要がある

ジオタグを自動的に取得して撮影データをアップロードするEye-Fi Explorerを使えば、このように自動的に地図データが表示される(という予想画像)

ジオタグを自動的に取得して撮影データをアップロードするEye-Fi Explorerを使えば、このように自動的に地図データが表示される(という予想画像)

 Eye-Fi Shareが出来ることだけでも、今までのデジカメとパソコンやウェブサイトとの関係を思い浮かべれば画期的だが、やはりExploreモデルの国内発売を期待したい。しかし、残念ながら国内には、米国のWeyPort社やT-Mobile社の様に圧倒的な地表カバー率を誇る単一のWiFiキャリアがなかなか見あたらない。

 現在のように、アクセスポイントごとに接続方法の切り替え処理をやって、インターネットにアクセスしている日本の現状では、ごく普通のデジカメユーザーが快適で自由なモバイル環境をエンジョイするには、今少しばかり時間が必要なのかも知れない。

兄貴分にあたる「Eye-Fi Explorer」の米国版パッケージ。日本で使うことは電波法違反にあたる。一刻も早い「Eye-Fi Explorer」日本版の発売を期待したい

兄貴分にあたる「Eye-Fi Explorer」の米国版パッケージ。日本で使うことは電波法違反にあたる。一刻も早い「Eye-Fi Explorer」日本版の発売を期待したい

 そうは言ってもいずれは、デジカメで撮影した写真は、何も意識せずに自動でネットにアップロードされるのが普通な時代がやってくるだろう。

 そんな世界になれば、全ての設定を完璧に済ませたEye-Fiカードとデジカメを、付き合って間のない彼女に、太っ腹でプレゼントする輩が登場するかも知れない。「1000万画素級のモバイル盗撮機」の登場だ。日本全国の淑女の皆様、近い将来、デジカメをプレゼントされたら、ご用心ご用心。(*^_^*)



今回の衝動買い

アイテム:Eye-Fi Share SD型ワイヤレスメモリカード 日本版
購入価格:9980円( Amazon

T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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