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Centrino 2プレミアムモバイル王者決定戦2008 第2回

本気で使えるモバイルノートはこれだ――ゲーム・AV編

2008年12月24日 15時00分更新

文● 石井英男&トレンド編集部

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モバイルマシンでゲームができたら、もー言うことないと思うのですが

 それではいよいよ「3Dゲームをする」という条件で比較検証してみよう。Final Fantasy IXにモンスターハンターオンライン、マビノギに大航海時代オンラインに信長の野望オンライン……ちょっとした空き時間、サクッとゲームが出来れば言うことなしだ。

 モバイルノートパソコンは、グラフィックス機能統合型チップセットを採用していることが多いが、統合型チップセットの3D描画性能は、単体グラフィックスチップ(GPU)に比べるとかなり低い。

 今回テストした4機種のうち、GPUを搭載しているのはVAIO type ZのNVIDIA GeForce 9300M GS(ビデオメモリ256MB)のみ。NVIDIAのノートパソコン向けGPUの中ではローエンドに属する製品だが、消費電力が比較的小さくモバイルノートには向いている。

 ThinkPad X200とdynabook SS RX2/T9Gは統合型チップセットのIntel GM45 Express、Let'snote F8は同じく統合型チップセットのIntel GS45 Expressを採用している。

 なお、VAIO type Zは、チップセットとしては統合型のIntel GM45 Expressを搭載している。チップセットの内蔵機能と、GeForce 9300M GSのいずれを利用するか、起動したままキーボード上部のスイッチで切り替え可能だ。

 それでは今回の4機種の3D描画性能を検証してみよう。3Dベンチマークソフトには「3DMark06」を利用し、ベンチマークの表示設定は1024×768ドットモードに統一した。VAIO type Zについては、GPU有効時(SPEEDモード)とGPU無効時(STAMINAモード)のそれぞれについて計測した。

4機種の3Dグラフィックス描画性能(3DMark06で計測)
VAIO type Z(SPEED) Let'snote F8 VAIO type Z(STAMINA) ThinkPad X200 dynabook SSRX2
1848 1065 975 650 638

 最も優秀なのはやはりGPU有効時のVAIO type Z、2位がLet'snote F8、3位がGPU無効時のVAIO type Zという順になった。GPU有効時のVAIO type Zの3DMark06のスコアは他の機種の2~3倍程度高く、3Dゲームで遊びたいのなら、VAIO type Zがイチオシだ。

 ただし、高性能GPUを搭載したゲーマー向けA4フルサイズノートパソコンでは、同じ条件で計測した3DMark06のスコアが5000を超えるものもある。ゲームソフトにもよるが、グラフィックス設定を高めの品質にして、十分なフレームレートを実現するには、3DMark06で3000~4000程度のスコアは欲しい。

 今回1位になったtype Zでも、モバイルノートパソコンとしては3D描画性能は高いが、最新の3Dゲームを快適に遊ぶにはやや力不足だ。ただし最近のゲームでも、解像度を落としたり、グラフィックス設定を下げれば、快適にプレイできるものもある。数年前に発売されたゲームや、3D描画性能をあまり要求しないゲームなら十分に遊べるだろう。

 (勝負は決勝戦「最終評価編」に続きます)

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