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Centrino 2プレミアムモバイル王者決定戦2008 第2回

本気で使えるモバイルノートはこれだ――ゲーム・AV編

2008年12月24日 15時00分更新

文● 石井英男&トレンド編集部

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液晶ディスプレーの視認性と映画鑑賞の関係

 ニコニコ動画やYouTube、DVDやBDの映画パッケージ、また自分でエンコした動画などのコンテンツを「いつでも・どこでも」美しく観たいときに重要になるのは、液晶画面の鮮やかさ、解像度、そして映り込みの有無だ。

 液晶パネルは、表面処理によって光沢タイプとノングレアタイプに大別できる。一般的に、光沢タイプのほうが、発色が鮮やかでコントラストも高いが、外光の映り込みが目立ちやすい。一方ノングレアタイプは、コントラストはやや低いが、外光は映り込みにくいという特性がある。

VAIO type Zは、1366×768ドットの光沢タイプを採用。発色が鮮やかなだけでなく、アスペクト比が16:9のため、ハイビジョン動画でも上下の黒帯を出さずに画面全体で視聴可能

ThinkPad X200は、1280×800ドットのノングレアタイプを採用。最近のノートとしては、やや額縁部分が大きい

dynabook SS RX2/T9Gは、1280×800ドットのノングレアタイプの半透過型を採用。発色がやや劣るが、屋外での視認性はバツグンに高く、映り込みも少ない

Let'snote F8は、1440×900ドットのノングレアタイプを採用。解像度は4機種中最も高い

 動画サイトやMPEG-2ファイル、またDVDなどの動画を鮮やかに観たいなら光沢タイプ、WordやExcel、PowerPointなどビジネスアプリケーションを(特に屋外や、新幹線の窓際席などで)使いたいならノングレアタイプが適している。今回の4機種では、VAIO type Zのみ光沢タイプを採用しており、残りの3機種はノングレアタイプを採用している。

 中でも、dynabook SS RX2/T9Gは「半透過型液晶パネル」を採用していることが特筆できる。通常のノートパソコンはバックライトを利用する透過型液晶パネルを採用しているが、半透過型は外光を利用した「反射型」と透過型の両方の特性を併せ持っている。

 そのため、直射日光が当たる場所でもバックライトをオフにすれば視認性は十分に高まる。だが、逆に色の鮮やかさは透過型液晶と比べてやや劣るという特徴もある。

 実際に映り込みを比較したところ、最も映り込みが少なかったのはやはり半透過型のdynabook SS RX2/T9Gだった。次がThinkPad X200とLet'snote F8で、光沢タイプの液晶を採用しているVAIO type Zはやや映り込みが目立つ結果となった。

VAIO type Z。光沢液晶なので、文字が判読できるほど映り込みは目立つ

ThinkPad X200。多少雑誌が映り込んでいる

dynabook SS RX2/T9Gの映り込みテスト。後ろの雑誌がほとんど映っていない

Let'snote F8。多少雑誌が映り込んでいる

 また、4機種ともワイド液晶を採用しているが、解像度やアスペクト比が異なり、dynabook SS RX2/T9GとThinkPad X200は、1280×800ドットでアスペクト比が16:10、Let'snote F8は1440×900ドットで16:10、VAIO type Zは1366×768ドットで16:9になっている。

 解像度が最も高いのはLet'snote F8だが、DVDやBDなどの映画コンテンツでは、アスペクト比が16:9になっているものも多い。VAIO type Zなら、アスペクト比16:9のコンテンツを、画面の上下に黒帯を出さずに、画面一杯に表示できるというメリットがある。

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