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2008年12月25日更新

IT業界で働く桜子のビジネスリーダーズインタビュー

男性社員が女性のイケメンへの思いを知って生まれた玩具

文●桜子(Interviewer&blogger)

ライターでもない、記者でもない一介の女子社員が、IT業界を含め、各界の著名人に体当たりインタビューをして話題を呼んだブログ「VIVA!桜子の超気まま日記」。ASCII.jpでは、ブロガー桜子氏に超気まま日記のASCII.jp版インタビューをお願いした。経営戦略の話よりも、もっと身近な、仕事への考え方や生活スタイルについて、桜子氏が聞く連載第8回目。

イケメンバンク
500円硬貨を貯めるたびにイケメンとの関係が深まる「イケメンバンク」

 イケメンバンク――初めてこの名前を聞いた時は、イケてるメンズ(=イケメン)の人材派遣サービスだと思ったのに、玩具メーカーのバンダイが、主に大人の女性を対象にして発売した貯金箱というから驚いた。

 なぜ貯金箱というものにイケメンが加わるかといえば、貯金箱の正面にある液晶画面に5人の架空イケメンが住んでいるという設定で、500円硬貨を入れると「サンキュ」など100語に及ぶ甘い言葉をイケメンが声で語りかけてくるという。貯金主である女性はイケメンとのコミュニケーションを楽しみながら5万円貯めればハッピーエンド……。

 話自体は面白いけど、本当にそんな商品があるのか俄かに信じられなかった。が、それ以上に今回注目したのは、発売後まだ半年も経っていないというのに、イケメンバンクを題材にした恋愛小説、はては2009年春に公開予定の映画化の話まで進行中という点だ。

 このイケメンバンクを生み出したバンダイ ガールズトイ事業部マーケティングチームの本間宏明氏に、商品が生まれた背景から話を聞いた。

バンダイ 本間氏

普通では通らない企画が通ったわけ

桜子 この話を聞いたとき、ともすると一笑に付されそうな企画がよく商品になったなあと思いました。

本間 仰るとおり、なかなか普通の企画会議では通らないものなんですが、昨年、社内で初の取組みがあってそこで通ったものが、まさにこのイケメンバンクなんです。


 2007年秋、バンダイでは社内初の取組みとして部門対抗話題商品コンテストの募集があった。これは通常の予算ではできない研究開発や、本来各自が担当する分野から外れる商品企画を各事業部から出すことができるというもの。その企画は社長室に届けられ、役員が直接審査をし、通過すると商品化までたどり着けるのだ。

 募集の締め切りから結果発表までに半年かかり、合格すると総額2億円を上限にした商品開発費や広告宣伝費などの予算がつく。イケメンバンクが選ばれたときには各事業部から34件の応募があったという。

桜子 企画立案から、実際の発売までの日数は通常どれくらいかかるんですか。

本間 一般的な玩具の場合、大体1年間くらいかかります。企画自体は、そもそも入社した当初からイケメン好きだった女性社員が、ずっとイケメンに絡んだ企画を出したいと、いろいろと企画を出してきてボツになっていたんですね。まさにそんな彼女が1年前から温めていた企画がようやく形になりました。

桜子 彼女の夢が叶ったんですね。ガールズトイ事業部全体が一丸となって出した企画だったんですか?

本間 はい。彼女を中心に女性社員の中では盛り上がったんですね。面白いね! と。

桜子 男性社員はいかがでしたか?

本間 賛否両論がありました。(玩具メーカーが)お金を貢ぐような商品を出すのは大丈夫? とかいろいろあったんですけど(笑)。でも、“話題”商品コンテスト、と銘打っていたんで、主旨に合ったんですね。

次ページ「女性は恋愛とお金の話が好きだから……」に続く

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