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最新パーツ性能チェック 第71回

L3キャッシュを搭載したAthlon X2 7750BEの価値を探る

2008年12月15日 21時30分更新

文● Jo_Kubota

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 本日AMDから発表された「Athlon X2 7750 Black Edition」(以下、Athlon X2 7750BE」は、Athlonブランドの最新CPUで、開発コードネームは「Kuma」。AMDの非(?)オフィシャルなblogでは「森のKumaさん」と呼ばれていたものだ。

Athlon X2 7750 Black Edition

「Athlon X2 7750 Black Edition」(動作クロック2.7GHz)。OPNは“AD775ZWCJ2BGH”

 そしてAthlon X2 7750BEはこれまでのAthlon(64)シリーズのモデルナンバーではなく、Phenomシリーズのような命名がなされている。現在発売されているCPUをまとめると、

・Phenom X4 9000シリーズ
・Phenom X3 8000シリーズ
・Athlon X2 7000シリーズ

 という並びとなり、Athlon X2 7750BEは、Phenomシリーズに準じたモデルナンバーとなったがこと分かる。Athlon X2 7000シリーズと、従来のAthlon(64)X2シリーズとの大きな違いは「L3キャッシュ」の有無である。Athlon X2 7000シリーズはL3キャッシュを2MB搭載し、これはPhenom X3やX4と共通で、加えてL2キャッシュ容量はコア数と同じ512KB×2となっていることから、“Phenomの2コア版”がAthlon X2 7000シリーズと言えるだろう。しかし、どうせなら「Phenom X2 7000」シリーズとでもした方が、分かりやすかったのではないだろうか。
 なおBlack Editonという名前のとおり、倍率のロックがなく、オーバークロックも可能となっている。このほかCPUとチップセットのインタフェースは「HyperTransport 3.0」を採用し、動作クロックは1.8GHz。メモリコントローラもPhenomと同一なため、DDR2-1066サポートをサポートし、メモリアクセス方法もデュアルチャネルの「Ganged」モード、2つのコントローラが個別にメモリへアクセスする「Unganged」モードの2種類が利用できる。

CPUスペック比較
モデルナンバー Athlon X2 7750
Black Edition
Athlon X2 7550 Athlon 64 5000+
Black Edition
Phenom X3 8750
ステッピング B3 B3 G2 B3
動作クロック 2.7GHz 2.5GHz 2.6GHz 2.4GHz
コア数 2 2 2 3
HTクロック 1.8GHz 1.8GHz 1.8GHz 1.8GHz
2次キャッシュ 512KB×2 512KB×2 512KB×2 512KB×3
3次キャッシュ 2MB 2MB - 2MB
TDP 95W 95W 89W 95W
製造プロセス 65nm
パッケージ Socket AM2+

 AMDによると、Athlon X2 7750BEの発売日は12月20日(土)で、予価は8900円前後としている。

CPU-Z

CPU-ZによるAthlon X2 7750BEの情報

(次ページへ続く)

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