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30分早く帰れる! Excelの日付・時刻関数をズバッと攻略 第3回

Excelの日付関数を使いこなせば、こんなに便利!【後編】

2008年12月15日 05時00分更新

文● 構成● 尾崎裕子、アスキードットPC編集部

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テク-7
年・月を選ぶだけでできる万年カレンダーを作る

左上のセルの日付を求めるには
WEEKDAY関数+DAY関数

 年と月を選ぶだけで自動的にできる、万年カレンダーを作ってみましょう。

●【完成形】 選んだ年月にあわせたカレンダーを表示する

選んだ年月にあわせたカレンダーを表示する

完成形。プルダウンメニューから年と月を選ぶだけで、その月のカレンダーが表示される

 まず、カレンダーに日付を表示させます。ポイントは、カレンダーの左上隅(B5セル)の日付の求めかたです。左上の日付がわかれば、その下のセルの日付は「7」を足せばわかるし、右のセルの日付は「1」を足せばいいのです。

 ここではWEEKDAY関数DATE関数で1日(ついたち)の曜日を求めて、そこからさかのぼって左上のセルの日付を計算していきます。

カレンダーに日付を表示する

左上隅のセルにこの欄の日付の計算式を入力

あらかじめ作りたいカレンダーの年月をB2セル、C2セルに入力しておく。ここではB2に「2005」、D2に「12」と入力。カレンダー左上隅のB5セルに、この欄の日付を求める計算式を入力

式の解説
B5 セルの式は?

B5 セルの式

【B5 セルの式】(1) 「シリアル値」は2005年12月1日。(2) 「種類」は日曜を「1」、土曜を「7」とする形式。(a) 2005年12月1日。(b) 12月1日の曜日番号から「1」を引く

 カレンダーの左上のセルの日付を求める式。左上の日曜のひづけは、「1日の日付-1日の曜日番号から1を引いた数」で計算できる。1日の日付は、「DATE(B2,D2,1)」で求めている。

 なお、WEEKDAY関数の2つ目の引数に指定した「1」は、日曜から土曜までを1~7で表すという意味。

セル幅が足らない状態

日付が表示される。ただし、計算した日付は「年/月/日」の形式になるため、セルの幅が狭いと「###」と表示されてしまう

書式設定を決める

そこで「Ctrl」+1キーを押し、「セルの表示設定」画面を開き、[表示形式]タブを選ぶ。[ユーザー定義]を選択したら、「種類」に「d」と入力し、OKボタンをクリックする

日にちだけの表示になった

日付が日にちだけの表示になる。ここで表示形式を設定しておけば、このあとこれを元に計算するほかの日付も、同じく日にちだけの表示になる

左上隅から右隣、下隣の日付を計算する

B6セルに「=B5+7」と入力し、2週目の日曜の日付を求める。B6セルをB10セルまでオートフィルでコピーする。C5セルに「=B5+1」を入力し1週目の月曜の日付を計算する。C5セルをH5セルまでオートフィルでコピーする

オートフィルで全体を計算

C5からH5のセル範囲(B5は含めないように注意)を選択し、オートフィルでコピー。C5に入力した「=B5+1」は左隣の日付に1を足すという意味の式で、これが空欄にコピーされる

日曜と土曜の色を変える

B5からB10のセル範囲を選択し、[フォントの色]ボタンの[▼]→[赤]を選ぶ。これで日曜日が赤くなる。同様にH5からH10を選択し青を選ぶと、土曜日が青くなる

 (次ページ、「余分な日付を消すには条件付き書式を使う」に続く)

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